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【だから元気!】坂本冬美 決まったメニュー決まった順番 私を支える“朝食療法”

[ 2018年10月5日 12:00 ]

元気の秘けつを語る坂本冬美(撮影・西川 祐介)
Photo By スポニチ

 最近、血圧が高くて…。そんな悩み、抱えていませんか?日本人の3人に1人がなり、40代半ばからぐっと身近になる「高血圧」。いつも若々しい演歌歌手の坂本冬美(51)も「私も2年前に分かって。それから毎日続けているものがある」という。「今はステージで歌うことが楽しくて仕方がない」と元気な笑顔がこぼれる、その秘けつは――。

 私の元気の源は、ズバリ「朝食」です。毎朝、ほとんど決まった食事を取っています。

 ごはん、納豆、梅干し、お味噌汁、焼き魚、トマトサラダ(マカロニ入り)、根菜(肉じゃが)、卵料理(にら玉)の8皿。肉じゃがを筑前煮やレンコンのきんぴらにしたり、お味噌汁の具は替えますが、これが不動の定番メニューです。

 そして朝食の前に必ずドリンクを3本飲んでいます。明治のヨーグルトドリンク「R―1低糖」、カゴメ「ベリーアサイースムージー」、グリコの野菜ジュース「ベジリセット」。このルーティンになってから免疫力が向上したのか、風邪はひかないし、毎日調子がいいですね。

 朝食をしっかり取るようになったのは、あや子ちゃん(親友の演歌歌手・藤あや子)の影響で15年ほど前から。現在の定番メニューになったのは2年前。千昌夫さんが歌番組の楽屋で血圧を測っていた時にご一緒したら、私も160以上あって。家系的にも高血圧なので、そのショックから“朝食療法”に取り組んだ感じです。食べる順番も野菜から取って、最後に炭水化物のごはんに納豆と決まった流れにしています。

 特に意識しているポイントは4点。トマトの赤い色素は「リコピン」という成分。抗酸化作用が強く動脈硬化などの生活習慣病に予防効果があるとされています。血圧が高い人にはおすすめです。また、メラニン生成を促す活性酸素を抑制するので“美白”にもいいんです。

 女性にも血圧高めの人にもお薦めという意味でも、トマトサラダには必ず「亜麻仁油」をかけています。人の体内では作れない必須脂肪酸のひとつ、オメガ3のα―リノレン酸やリノール酸を豊富に含んでいます。血中脂肪やコレステロール値の低下に加え、抗酸化作用によるアンチエイジング効果、便秘改善、女性ホルモンを整えるなどいいことずくめ。ボケ防止にもいいって聞きますよね。

 納豆も血栓を溶かす力を持っていて、腸内環境の改善や骨も強くするなど日本が誇るスーパーフード。ミネラル豊富なアルカリ性食品の梅干しも同様です。もちろん、私の故郷・和歌山県の紀州南高梅がお薦め。本当においしいですよ。

 今では、おやつも意識するようになって。高血圧予防にアーモンドやクルミなどのナッツ類とカカオ86%の高ポリフェノールチョコを食べています。明治「チョコレート効果」に95%という商品があってチャレンジしたんですが、これが凄く苦くて(笑い)。86%なら、おやつ感覚もちゃんと残っています。

 サプリメントなどのお薬はなるべく取らずに、食事で健康でいたいですね。ただ、毎日これだけの数のものを意識して食べていると、何がどう効いて体によかったのか全然わからない(笑い)。でも、この朝食のルーティンが私を元気にしてくれている、その実感だけは日々感じています。人生、何事もそうですが「続けること」が大事なんですね。

 ≪毎朝腰フリ体操で腰痛撃退≫朝食以外にも毎朝欠かさないルーティンが、目覚めてから起き上がる前にベッドで行うストレッチ。腰をフラダンサーのように左右に振ったり、伸ばしたりを15分ほど。両腕や両肩など全身をもみほぐすマッサージもやって「目覚めてから30分ほど運動してベッドから起き上がる」という。「仕事柄、移動が多くてメークの時間もあり、座っている時間が長いので腰痛は職業病。腰を前後左右に動かす自己流の“ブルブル体操”は家でも楽屋でも欠かせないですね」。

 ≪家では干物?ジャージー姿≫家ではいつも大好きなジャージー姿。「OFFのスイッチはやっぱりこれ。ただ、最近のジャージーはおしゃれ志向で素材がシャカシャカしすぎていて。昔の綿っぽさというか、あの汗を吸い取るコットン100%な感じの“昭和のジャージー”をもう一度見直してほしい。あのジャージーで家でゴロゴロしたいです」。逆にONのスイッチが入るのは着物。「親戚の結婚式でも着物で行くとスイッチ入っちゃって“一曲歌わなきゃ!”ってなっちゃう。これも職業病ですね(笑い)」。

 ≪愛する故郷歌った豪華版「ふるさとの空へ」≫コンセプトシングルと銘打った新作「ふるさとの空へ」が話題だ。故郷の和歌山をテーマに、先輩歌手の吉幾三(65)が書き下ろした「熊野路へ」をはじめ、出身地である上富田町の町制施行60周年を記念したイメージソング「ただいま故郷」など4作品のカラオケを含め計8曲収録の豪華版。「デビュー32年目にして故郷へのご恩返しができるという思いはありますが、一日でも多く、一人でも多くの人に聴いてもらえるように原点に返った気持ちで歌っています。今はステージで気負いなく、楽しんで歌えているのがうれしい」。来月2日からは大阪・新歌舞伎座で泉ピン子(71)と舞台初共演となる座長公演「恋桜」(演出・石井ふく子)がある。「ピン子さんとは(師匠の)二葉百合子先生からのご縁。そこから演出の石井先生ともご一緒できた。ご縁の大切さを強く感じます」。25日まで。東京は来年6月に明治座で上演する。

 ◆坂本 冬美(さかもと・ふゆみ)1967年(昭42)3月30日生まれ、和歌山県出身。春なのに「冬美」と名付けられたのは、肌が雪のように白かったため。中学・高校時代はソフトボール部でキャッチャー。87年シングル「あばれ太鼓」でデビュー。代表曲は「夜桜お七」「また君に恋してる」など。1メートル60。血液型O。

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