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【橋本マナミ 恍惚のグルメ】びっくりあま〜い野菜かき氷 ふんわり口溶けじゅわ〜

[ 2018年8月1日 12:00 ]

ミニトマトのかき氷を食べる橋本マナミ(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 猛暑です。こんな時、やっぱり恋しくなるのはかき氷。昔ながらの無果汁シロップも好きだけど、今夏、私がお薦めしたいのは新ジャンルのおいしさ。東京・麻布十番の野菜菓子店「麻布野菜菓子」で食べられる野菜をメインにした一皿です。トマトがかき氷の主役になるなんて思わなかった!

 人気飲食店が立ち並ぶ東京・麻布十番。駅を出てすぐに「氷」の文字と窓に貼られたかき氷の写真が見えてきます。ここが「麻布野菜菓子」。野菜を使ったお菓子を販売するスペースに併設されたカフェで、夏にはかき氷が食べられます。行列もできる人気店です。

 看板メニューが「ミニトマトのかき氷」(1000円、9月上旬まで)。きれいな赤と白のコントラストの一皿で、トッピングされているのはミニトマトのコンポート。イチゴじゃなくてトマトですよ!氷にトマトソースは合うのかなぁ?特有の臭みがないのかなぁ?とか不安が少しありました。

 それが一口食べてビックリ。自然と出たのは「甘〜い」っていう喜びの声。トマトの甘さが口の中に広がってフルーティー。氷にかかっているクリームチーズソースと練乳がコクを加えてさらに心地よい甘さを引き出します。粗く削られてふんわりした氷が、ホロッと消えた後に残るのは爽やかな余韻。トマトがおいしいスイーツに大変身。リピーターが多いのも納得です。

 オーナーの花崎年秀さんに聞くと、ソースもコンポートも厳選した甘みの強い生のミニトマトを使い、トマトの甘さが一番引き立つ分量を計算してレモン汁、砂糖を加え、一煮立ちさせたもの。フレッシュさを出すため、火加減にも細心の注意を払っているそうです。だからみずみずしくて氷に合うんです。

 花崎さんは元々グラフィックデザイナーで約10年前、野菜懐石の店のグラフィックを手掛けたことがきっかけで、野菜がいろいろな味わいを出せることに興味を持ち、2012年に東京・南麻布に野菜の和スイーツの店をオープン。現在の場所に14年に移ってから季節に合わせ、かき氷も始めたそうです。いろいろな野菜で試作品を作り、自信の5、6種類を提供しています。

 予想以上のおいしさと驚きでほかのメニューをいろいろ試す人が多いそうです。「セロリのかき氷」(1000円、8月中旬まで)も根強い人気。こちらも見ただけでは予想がつかないけど、食べてみるとセロリのコンポートがパイナップルのようでジューシーでおいしい。珍しい「ほおずきのかき氷」(1000円、8月中旬まで)はトロピカルフルーツみたいな甘くて癖になりそうな味わいです。

 氷で涼しくなるし、おいしさで舌も満足するし、野菜のビタミンも取れる。1回で5杯も食べた女性もいたとか。食べるとみずみずしくなれそうで何度も通いたくなるお店です。

【大人気のかぼちゃ味復活!9月上旬までいちじくも】「かぼちゃのかき氷」(1000円、8月中旬まで)は具材が想定より早くなくなり、一時期休んでいましたが、お客さんの声でこのほど復活。かぼちゃのペーストに白あん、生クリーム、牛乳を加え、コクと甘さを出したソースと、上からかけられたコーヒーソースを一緒に食べると深い甘さとビターな味わいを満喫できます。果物の「いちじくのかき氷」(1000円、9月上旬まで)は、ゴロッと入った果実、いちじくのソースにクリームチーズ、練乳が好相性でこちらも人気です。

 ◇「麻布野菜菓子」 東京都港区麻布十番3の1の5。(電)03(5439)6499。地下鉄麻布十番駅1番出口から徒歩1分。営業時間は午前11時〜午後7時30分(ラストオーダーは午後7時)。定休日は第2、第4火曜日。今月27〜29日は夏休み。野菜ゼリー(735円)、野菜のようかん(314円)、野菜最中(もなか、292円)など、さまざまな野菜を使った和スイーツが販売されている。かき氷は9月上旬に終了予定でその後はミニトマトやほおずきなどのパフェとモンブランなど。

 ◆橋本 マナミ(はしもと・まなみ)1984年(昭59)8月8日生まれ、山形県出身の33歳。次期NHK連続テレビ小説「まんぷく」にレギュラー出演決定。1メートル68、B86・W60・H88。

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