【紅白】安全地帯、37年ぶり紅白は弔いパフォーマンス 天国の田中裕二さんに届け

[ 2022年12月31日 23:11 ]

安全地帯
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 大みそか恒例の「第73回NHK紅白歌合戦」(後7・20)が31日、東京・渋谷のNHKホールなどで行われ、ロックバンド「安全地帯」が特別企画で出場。「メロディー」と「I Love Youからはじめよう」が放送された。

 1985年に「悲しみにさよなら」で出場して以来の紅白は、弔いのパフォーマンスとなった。長年バンドを支え続けたドラマーの田中裕二さんが、今月17日に死去。65歳だった。19年に脳内出血で入院し、活動を休止していた。復帰へ向け療養も続けていたが、11月のバンド結成40周年ライブも出演を見合わせ。長い闘病生活の末に力尽き、願いは叶わなかった。田中さんの訃報が公表されたのは、くしくも37年ぶりの紅白出場が発表された当日だった。

 ステージはサプライズでボーカルの玉置浩二のソロシングルである「メロディー」で幕を上げる。暗闇の中で玉置が独り歌い上げると、舞台が明転。「I Love Youからはじめよう」へとつなげた。

 「I Love Youからはじめよう」は、田中さん自身が96年のコンサートでボーカルを務めた思い出の曲でもある。ボーカル玉置が、天国へ旅立った田中さんへの思いも込めて熱唱した。最後は4人が横並びでギターを演奏。田中さんへ37年ぶりとなる紅白の演奏をささげた。

 この演奏にはNHKホールで見守った同じく北海道出身の大泉洋も大興奮。涙ぐみながら「ありがとう!安全地帯」と絶叫した。

 73回目を迎えた今年の紅白は、改修工事を終えたNHKホールで2年ぶりに開催。同所での有観客での開催は、3年ぶりとなった。司会は大泉(3年連続)と橋本環奈(初)桑子真帆アナウンサー(2年ぶり4度目)。スペシャルナビゲーターとして「嵐」の櫻井翔も参加した。

 ゲスト審査員は「嵐」松本潤、プロフィギュアスケーター羽生結弦さん、プロ野球ヤクルト村上宗隆内野手、サッカー日本代表森保一監督、女優・芦田愛菜、黒柳徹子、福原遥、歌舞伎俳優・坂東彌十郎、アーティスト西村宏堂、新国立劇場舞踊芸術監督の吉田都氏。テーマは「LOVE&PEACE―みんなでシェア!―」。

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2022年12月31日のニュース