吉村知事 カジノ賛否問う住民投票実施せずに言及「19万人の署名があったことは重く受け止めてます」

[ 2022年8月4日 19:59 ]

 日本維新の会副代表で大阪府の吉村洋文知事が4日、読売テレビ「かんさい情報ネットten.」に生出演。先月29日、IR(カジノを含む統合型リゾート施設)誘致の賛否を問う住民投票を実施する条例案が大阪府議会で否決されたことに言及した。

 同局の横須賀ゆきの解説委員が住民投票について、「“何でやらないんですか?”と維新の議員の方に聞いたら、『都構想のトラウマがある』と(言われた)。実際は何でやらないんですか」と質問。すると吉村知事は苦笑い。「ルールだったら当然やるんですけど、都構想のトラウマじゃなくて、都構想っていうのは住民投票をやるっていうのがルールなんです。これは法律でも決まってる」と説明。続けて、「こちらの方は住民投票が必要という制度になってない中で、有権者も770万人いる大阪府で物事を決めていく時に、議会で議決して、依存症対策等も含めてしっかり審議もして進めていること、しかも議決をして決定したこと。これを住民投票となると…」と語った。

 IRについては市民団体が賛否を問う住民投票の実現に向けた署名活動を行い、19万2773の署名が集まった。吉村知事は「19万票は凄く重いです。ただ、IR以外の項目をとっても常に住民投票か、ってことになってきますんで、ここは議会や知事、そういった選挙で選ばれた人間が責任を持って進めることも大切だと思ってます。ただ、19万人の方の署名があったことは重く受け止めてますので、依存症対策だとか課題と言われるところ、ここについては正面からきっちり対応していきたいと思います」とキッパリ。最後にもう一度、「プラスの効果、経済波及効果だとか雇用の創出、9.3万人の新たな雇用が生まれるとか、いろんなプラスの効果もあるので、プラスの効果を押し出しながら、そこは積極的に引き出しながら、ただ、課題については正面から向き合うというのを、署名がこれだけ集まりましたんで、そこもしっかり肝に銘じてやりたいと思います」と繰り返した。

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2022年8月4日のニュース