EXIT 吃音協会“水ダウ”への抗議について言及 兼近「燃えるのがおかしいと思う」

[ 2022年8月4日 22:26 ]

EXITのりんたろー。(左)と兼近大樹
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 お笑いコンビ「EXIT」のりんたろー。(36)と兼近大樹(31)が4日放送のABEMA「Abema Prime(アベプラ)」(月~金曜後9・00)に出演。TBSの「水曜日のダウンタウン」(水曜後10・00)の放送内容についてNPO法人・日本吃音協会が抗議文を送り、賛否両論の議論が巻き起こっていることについて言及した。

 7月6日に放送された同番組では、「4世代対抗リレー 第3弾」と「説教中の『帰れ!』額面通り受け取るわけにはいかない説」と題したVTRを放送。「説教中の~」では、お笑い芸人が後輩芸人を叱責し帰宅させるドッキリが行われるも、一部では「後輩芸人、もしかしたら吃音なんじゃないか」「吃音の人の喋り方を笑ったりバカにするのほんとだめだと思う」「吃音を笑いものにした」との声が上がっていた

 りんたろー。は「めっちゃムズイですね」と話した上で「みんな何かを守ろうとしただけなんですけど、守ろうとするものが違うとこうなってしまうのかなと思って…」とつづけた。しかし気になる点があるという。「吃音協会の方が発言する際にもうちょっと慎重になった方が良かったかなと思います。“私たちはこう思っています”みたいな意見をそろえかねないじゃないですか。障がいを持っている人が感じることはそれぞれ違って、嫌な思いをする人もいれば、励まされる人もいたりして、そこは慎重になった方がよかったと思います」と吃音協会側で気になる点を話した。

 続けて「こういう問題が起こった時に、テレビ側の解決方法としてこれからは排除していこうみたいな解決の仕方は、いいのかなと思ったりします」とテレビ側で気になる点を語った。

 兼近は面白さの基準が難しいという。「差別かどうかの前に、これが面白いかどうかの問題も出てくるじゃないですか。見る側の捉え方も自由だし、テレビの出し方も自由なので両方間違いじゃないと思っています。だから燃えるのがおかしいと思うんですよ。それぞれの見せ方に対して乗っかって、それが揉めてるだけ。どっちも目指しているというか、差別を助長しているわけでないし、お笑いを否定してるわけでもないので凄く難しくなりましたね。個人で判断をしないといけないですね」と持論を展開した。

 4日にもNPO法人・日本吃音協会は公式ツイッターを更新。文書では、私達も番組に悪意があったとは考えていません。しかし私達の多くは日常のなかでまさにその悪意のない嘲笑に深く傷つき、『大袈裟だ』『考え過ぎでは』などの理解の無い言葉に心を痛めているのです。実際に番組を見た親御さんからの声もいくつかいただきました。誤解しないで頂きたいのは、私達は吃音のある芸人さんの活動を否定しているわけではなく、むしろ応援したいのです。吃りながら話している人を馬鹿にしているように受け取られかねない様子を放送した事に対して抗議しているのです」と抗議の趣旨をあらためて訴えた。

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2022年8月4日のニュース