千鳥・ノブ入院の椎骨動脈解離とは 悪化すればくも膜下出血も、鎮痛剤効かない頭痛は受診を

[ 2022年8月4日 05:30 ]

椎骨動脈の図
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 お笑いコンビ「千鳥」のノブ(42)が「右椎骨(ついこつ)動脈解離」のため2日に入院したと、所属事務所の吉本興業が3日、発表した。検査結果次第では数日後に退院できる見込みだが、1カ月程度の安静が必要と診断されている。少なくとも来月初旬まで仕事を休む。

 首には4本の動脈がある。前にあるのが頸(けい)動脈で、首の後ろに2本あり脳へ血液を運んでいるのが椎骨動脈。太さは5~8ミリ。「くどうちあき脳神経外科クリニック」の工藤千秋院長によると「動脈解離の大きな原因は高血圧と動脈硬化」という。ノブは9年前に未破裂左椎骨動脈解離、今回右椎骨動脈解離と診断されているが、工藤院長は「一般的には、特に繰り返すということはないが、高血圧だったのかもしれない」と指摘した。

 動脈解離は血管が裂けた状態になることで、破裂するとくも膜下出血などを起こし、重篤になる場合もある。症状は激しい頭痛で「鎮痛剤が効かない頭痛の時は受診した方が良い」とした。

 治療は、開頭手術が必要なほど重篤でなければ、カテーテルでバルーンを入れて血管を広げる。さらに軽ければ血圧を下げる処置だけの場合もある。

 ノブは数日の入院と発表されており、工藤院長は「かなり初期で軽度だったのではないでしょうか」と話した。

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