たけし“最後の映画”お蔵入り危機報道 昨年10月クランクアップも公開メド立たず 製作母体とトラブルか

[ 2022年8月4日 11:30 ]

ビートたけし
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 北野武監督(75)が最新映画「首」の契約を巡って製作母体のKADOKAWAとトラブルになり、公開のメドが立たない状況になっていることが3日、分かった。4日発売の週刊新潮は金銭問題を理由とし、「“最後の映画”お蔵入りの危機」と報じているが、北野監督は自身の公式サイトで「金の問題ではない」と真っ向から反論している。

 世界のキタノの最新作が大ピンチに陥っている。これまで正式に発表されてこなかったが、作品は北野監督が19年12月に刊行した歴史小説「首」の映画化。織田信長に反旗を翻した荒木村重の首を巡って羽柴秀吉、明智光秀、徳川家康らがうごめく戦国ものだ。

 2002年公開の監督作「Dolls」で起用した西島秀俊(51)を主演に据え、昨年4月に撮影入りし、同10月にクランクアップ。今年のベネチア国際映画祭への出品を目指して編集作業に入ったが、今年に入って進行状況の情報が途絶えた。膨らんだ製作費を捻出するため動画配信大手ネットフリックスが製作参加したことをスポニチ本紙もつかんでいたが、どうやらこれがモメ事の一因になったもよう。今春には既に「年内公開はなくなった」という話が聞こえていた。

 週刊新潮の報道によれば、ネットフリックスには動画配信の権利を10億円程度で要求。聞きつけた北野監督側が15%に当たる1億5000万円を要求してきたという。契約に至る前に、KADOKAWA、北野監督側双方の主張が平行線をたどり始めた。

 北野監督は3日、公式サイトで「“首”は俺の最後の映画ではない」とまず報道を否定。続けて「撮影当初からKADOKAWAに早く契約を結んでくれとお願いしていたんだけど、編集作業に入ってもまだ契約してくれないので、やむを得ず作業を止めた」「ネットフリックスが関わるかもしれないということも、後から聞いたことで、それに関して金の要求なんて一切していない」と全面否定している。一方のKADOKAWAは「正式に(製作)発表していないことから、現状でお答えできることはありません」と答えた。

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