茂木健一郎氏「マスク真理教」ツイートを説明「公共の場で強制…世界から日本だけが取り残されている」

[ 2022年8月4日 20:34 ]

茂木健一郎氏
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 脳科学者の茂木健一郎氏(59)が4日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、前日に「マスク真理教」とツイートしたことについて説明した。

 茂木氏は3日、親交のある東京大学大学院情報学環教授の池上高志氏が「井の頭線で、なんか視線感じるな、と思ったら、俺が茂木健一郎なわけではなく、マスクしてないからだった。この暑さで、みんなよく文句も言わずにマスクを」とツイートしたことに反応。「あのねえ(笑)マスク真理教、もうそろそろいいよね。あほらしい。ぼくはどうでもいいことは世間に従うから、しているけれどもね。くそどうでもいいこと。でもしていない人がいても、そもそもなんの気にもしないね(笑)自分の頭で考えろ、と言いたい」と持論をつづっていた。

 このツイートには様々な意見が寄せられ、「マスク真理教」という表現に対しての疑問もあった。茂木氏は4日になって「『マスク真理教』とはなにか?」と題した動画を公開。「マスクをしている人を揶揄(やゆ)したり批判したりしてるということでは全くない。マスクをするのはその人の自由ですから、ご自身の判断でされたらいい」と前置きし、「マスクをしていない人に対して批判の目を向けたり…いろんな事情でしていない方もいらっしゃるんでしょう。そういう方に批判の目を向けたり強制したりはいけないと思う。それを僕はマスク真理教といってる」と自らの意見を語った。

 一定の状況下でのマスクの効果を認めつつも「今のこの状況で、マスクをしていれば大丈夫だとか、しなければいけないということではない」と茂木氏。「マスクをしてれば大丈夫だとかマスクをしなくてはいけないとか、そういう価値一元論的な態度を僕はマスク真理教と呼んでいる。諸外国に比べて日本はその傾向が強いというのはおそらく事実でしょうし、僕は普通に言葉として使っているだけですから」と続けた。

 そして公共交通機関やイベントの場を例に挙げて「マスクを付けるのが当たり前だという固定観念、諸外国の事例を見ても、日本だけが取り残されているというか…そこには恐らくエビデンスも論理的な思考もないんだと思います。公共の場におけるマスク着用の強制はマスク真理教といっていいぐらいの状況にあると思っています」と持論。自身はそのような場では指示に従うが「でも、心の中ではバカヤローだなと思ってます」と明かした。

 「そういう日本の、世界から取り残されている状況をマスク真理教といっているのであって、個々人の判断でマスクを付けている方にはどうぞお付けくださいと。付けるのはご自由なんで」と繰り返した茂木氏。「ただ、それを他人に強制したり強制するような雰囲気を作るのは違うと思っている」と話し、他人にマスク着用を強制することへの違和感を示した。

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2022年8月4日のニュース