吉村知事 自身の“文通費問題”に「ブーメラン刺さってますけど、社会が良くなればいい」とキッパリ!

[ 2021年11月16日 18:24 ]

 大阪府知事で日本維新の会副代表の吉村洋文氏が16日、府庁で囲み取材に応じ、“文通費問題”について語った。

 この日、自民党の茂木幹事長が、新人議員への文通費の満額支給に批判が強まっていることを踏まえ、全額返還させる意向を表明した。これに対し、吉村知事は「物凄く大きな一歩だと思います。自民党、与党の幹事長が仰る内容ですから非常に重たい」と歓迎のコメント。その上で、「文通費が本質的におかしなところは、日割りのところではなくて、本来は経費なのに、領収書が不要、精算も不要、返金も不可。そこが非常におかしい。なので、この3点についての法改正を、維新の会として次の国会で提案することになると思います」と明言した

 また、自身の問題にも言及。15年10月1日、大阪市長選に立候補するために衆院議員を辞職した際、10月の文通費を満額受け取っていたことについて、「辞職表明して、いろんな内部手続きをして、辞職届を提出するのが10月1日だったということです。わざと10月1日にしてんじゃないの、という意見がネット上であるみたいですけど、それなら10月31日に辞職してもよかったわけですから。そしたら何も問題はないわけでしょ。それはあり得ないです」とキッパリ。さらに「文書通信費のことを細かく考えて対応するんであれば、文書通信費を受けられる立場、権利がある国会議員を続けてたと思います。文書通信費を受けられる立場、権利を放棄したわけですから。で、受かるかどうか分からない市長選挙に挑戦した。なので、何か(辞職の)日程を操作したとか、そんなこすいことを考えるようだったら、僕は市長選に出てません。国会議員をずっと続けてたというふうに思ってます」と強い口調で話した。

 その上で自身への批判に対し、「実際、ブーメランだと思いますけど、良かったと思ってます。これがきっかけで大きく動いて、与党も返金するってことまでなったわけですから。我々が大騒ぎしてなかったら、そんなんなってなかったですからね。社会のおかしなものを正していくのが政治なんで、それができたという意味では良かったと思ってます」と成果を強調。「6年前ですけど、もう少しセンサーを働かして、当時は99%、市長選のことが頭にあったんですけど、これはおかしいとその時に対応できればもっと良かったなと思います」と反省をまじえて振り返りつつ、「ブーメラン刺さってますけど、社会が良くなればそれでいいと思います」とすがすがしい表情で締めくくった。

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2021年11月16日のニュース