藤井4冠効果で“王将ぴよりん”即完売、販売開始わずか30分で

[ 2021年11月16日 05:30 ]

藤井聡太竜王がおやつに選んだことで話題のスイーツ「ぴよりん」。こちらは王将バージョン
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 4冠を獲得した藤井聡太竜王(19)=王位、叡王、棋聖=が6月の王位戦のおやつに選んだひよこ形スイーツ「ぴよりん」の「将棋の日バージョン」(1個500円)が15日に発売され、開始から約30分で約60個が完売した。

 「ぴよりん」はプリンをババロアで包み、スポンジ生地をまぶした生菓子。藤井竜王が、6月29日に地元愛知県の名古屋市で開催された王位戦第1局で「ぴよりん」をモチーフにした「ぴよりんアイス」を食べて話題となった。ぴよりんは翌30日から倍以上の売れ行きとなり、3日後には6倍近い売り上げを記録した。

 将棋の日バージョンはあす17日の「将棋の日」にちなんで企画されたもので、「ぴよりん」の前に将棋の駒形のチョコレートを配置。駒には「王将」など8パターンがある。ババロアの味は将棋と同じインド発祥の紅茶「チャイ」。この日、名古屋駅にあるジェイアール東海フードサービスの2店舗には販売開始前から多くの客が並び行列を作った。

 同社によると、今回の企画は、将棋好きの社員のアイデアで昨年から構想に挙がっていた。その後、藤井効果で「ぴよりん」の知名度がアップ。発売が4冠達成のタイミングと重なる幸運にも恵まれた。担当者は「図らずも4冠のお祝いのようになりうれしい。でも、藤井さんはいつも勝っているから、いつ発売しても何かしらのタイミングに合ったかもしれませんね」と声を弾ませた。

 全国から通販やお取り寄せの問い合わせも相次いでいるが「軟らかいため不可能」(同社)で大量生産もできず、名古屋駅でしか手に入らない。担当者は「藤井さんにも送りたいけれど難しい。名古屋駅を通る時にぜひ食べていただけたら」と話した。

 将棋の日バージョンは「1人2ぴよまで」(同社)。今月25日までの販売となる。

【藤井4冠が対局中に食べて話題になった主なスイーツ】
 ▼コロコロしばちゃん(9月13日午前、叡王戦第5局)柴犬を模したカップケーキ。1つ410円(税込み)。叡王戦を主催する不二家のもので、対局後は同社のほぼ全店で売り切れが続いた。

 ▼紫芋モンブラン(10月8日午前、竜王戦第1局1日目)ハロウィーンのモンスターをイメージ。東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテル内ペストリーショップで、10月末までの期間限定商品で、既に販売終了。Sサイズが税別680円。

 ▼くま最中(10月22日午前、竜王戦第2局1日目)京都の和菓子店「いと達」の銘菓。藤井が食べた翌日は、開店前から行列ができ、500個が約4時間で完売。1つ300円(税込み)。

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2021年11月16日のニュース