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見逃すな!45歳になった角川映画

[ 2021年11月16日 16:45 ]

「セーラー服と機関銃」の薬師丸ひろ子(C)KADOKAWA1981
Photo By 提供写真

 【佐藤雅昭の芸能楽書き帳】31本の上映作品を眺めているだけで懐かしさが込み上げてくる。誕生から45年となるのを記念して東京・テアトル新宿とEJアニメシアター新宿で11月19日に開幕する角川映画祭。スクリーンでまた観ることが出来るのは幸せなことだ。

 「読んでから見るか、見てから読むか。」

 角川映画は、このコピーから始まった。1975年に角川書店の社長に就任した角川春樹氏(79)=現・角川春樹事務所会長兼社長=の陣頭指揮の下、出版と映像を結びつけた宣伝戦略は画期的で、まだ学生だった筆者もまんまと乗せられてしまった1人だ。

 1976年公開の「「犬神家の一族」が記念すべき第1弾。横溝正史の原作を市川崑監督が料理して大ヒット。探偵の金田一耕助を演じた石坂浩二にとっても代表作の1つとなった。作品はキネマ旬報ベストテンで第5位にランクイン(ちなみに1位は長谷川和彦監督「青春の殺人者」)。今回は4Kデジタル修復版での上映となる。

 横溝正史ブームをまず出版で再燃させてから満を持して映画を放つ。元気がなかった日本映画界にカツを与えたのが角川映画だった。市川監督の後にも、佐藤純彌(「人間の証明」77年)、村川透(「蘇える金狼」79年、「野獣死すべし」80年)、深作欣二(「復活の日」80年、「里見八犬伝」83年)、藤田敏八(「スローなブギにしてくれ」81年)、大林宣彦(「ねらわれた学園」81年、「時をかける少女」83年)、澤井信一郎(「Wの悲劇」84年、「早春物語」85年)など、そうそうたる監督たちが続いた。

 さらに伸び盛りの若手にも門戸を開放。「セーラー服と機関銃」(81年)の相米慎二、「晴れ、ときどき殺人」(81年)などの井筒和幸、「探偵物語」(83年)などの根岸吉太郎、「メイン・テーマ」(84年)などの森田芳光、そして「友よ、静かに瞑れ」(85年)などの崔洋一といった精鋭たちが腕をふるった。エネルギーほとばしる作品の数々はそれぞれ観客の熱い支持を集め、角川映画は1つのジャンルとして映画史に確固たる名を刻んでいった。

 薬師丸ひろ子、原田知世、渡辺典子は「角川三人娘」と呼ばれて人気を博した。薬師丸は57歳、原田は53歳、渡辺は56歳と年齢を重ねて「熟女」に変身しているが、「娘」時代の姿はファンの胸を締め付けるに違いない。とりわけ知世ファンだった筆者は椎名桔平(57)との再婚話が気になってしかたがない。映画祭は12月16日まで。

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