藤井棋聖「勝負メシ」も最善手!栄養士も太鼓判「棋士として理にかなっている」ある法則とは

[ 2020年7月22日 05:36 ]

藤井聡太 今年の勝負メシ
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 7月16日に第91期棋聖戦5番勝負の第4局で渡辺明棋聖(36)を破り、17歳11カ月で将棋の史上最年少タイトル保持者となった藤井聡太棋聖(18)。活躍で注目を集めるのは、対局中の昼食に食べる「勝負メシ」だ。将棋界の最年少記録を次々と更新する18歳の食事にはどんなポイントがあるのだろうか。

 藤井が今年食べた全メニューを調べてみると「珍豚美人(ちんとんしゃん)」「親子丼」など肉料理が多い。中でも豚肉が圧倒的で32局中13局で食べている。

 「棋士として理にかなっています」と指摘するのは、管理栄養士の浅野まみこ先生。藤井が豚キムチなど、ご飯と一緒に食べているところに注目し「豚肉に含まれるビタミンB1は、炭水化物に多く含まれる糖質をエネルギーに変える際に必要で、疲労回復の効果があるんです。将棋は体力を使うので、エネルギー代謝をスムーズにさせるという点でとても理にかなっているんです」。

 次によく食べているのが「うどん」。炭水化物の中で一番体内に吸収されやすく、浅野先生によると「脳が早く活性化するという長所があります。でも、単体で食べると血糖値の乱高下が起こり、一時的に脳が活性化しても眠気や頭痛によりパフォーマンスを低下させる恐れがある」という。だが、ここでも藤井は“妙手”を打っており「うどんとおかずを組み合わせて食べているんです。糖をゆっくり吸収させていくという重要な手をしっかり打っています」。“勝負メシ”の選択にも隙がないのだ。

 「藤井棋聖の食事から見習うべきところは、単品ではなくしっかりおかずを食べていることです」と浅野先生。昼食は「野菜や肉、魚を中心に、炭水化物を少なめにすると、午後まで集中力が持続しやすい」という。暑さで集中力が低下しやすいこれからの季節。将棋の腕はマネできないが、食事には“藤井流”を取り入れてみてはいかがだろう。

《藤井棋聖 今年の勝ちメシメニューと勝敗》
▽豚肉 12勝1敗
▽牛肉 4勝0敗
▽鶏肉 1勝2敗
▽ピリ辛 5勝0敗
▽うどん 5勝2敗
▽うどん以外の麺 4勝0敗
▽ご飯 26勝3敗
▽エビ 3勝0敗
▽海鮮 1勝0敗

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