阪神・近本 「お祭り男」今年も健在!マルチ安打で田淵以来球団2人目「球宴での新人から3年連続安打」

[ 2022年7月27日 05:15 ]

マイナビオールスターゲーム2022第1戦   全セ2―3全パ ( 2022年7月26日    ペイペイD )

<全パ・全セ>初回、内野安打を放ち、一塁へ駆け込む近本(右は大関)(撮影・成瀬 徹)
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 シーズン中もよく打つが、球宴でもかなり打つ。それが阪神・近本だ。3回、楽天・則本の155キロに詰まりながらも左前へ運んだ。ソフトバンク・大関と対戦した初回の一塁内野安打に続き、早々とマルチ安打をマークした。

 3打席目は空振り三振でお役御免。3打数2安打は、今季30試合連続安打を放ち、79年に高橋慶彦が打ち立てたプロ野球記録の33試合に迫った実力を示すのに、十分な数字だ。71年の田淵幸一以来、球団2人目の「球宴での新人から3年連続安打」(20年は開催中止)も達成した。しかし出番を終えると、苦笑いを浮かべた。

 「ヒットはあまり意識していなくて、ホームランを打ちたかった。2、3打席目は(本塁打の)イメージはあったけど、全然違うところに行ったので…」

 ルーキーイヤーの19年は、第2戦で史上2人目、新人では史上初となるサイクル安打を達成。21年は初戦で2打席連続安打を放ち、19年から続く連続打席安打を7とし、球宴新記録を打ち立てた。3度目の舞台は「狙って打てるものじゃないけど、そういうところを見せられたら」と一発を宣言していたことが悔しさにつながったようだ。しかし球宴通算13打数9安打、打率・692。「お祭り男」ぶりは、今年も健在だった。

 左翼を守って新鮮な空気も吸った。「ボールの追い方、見え方はレフトの方が自分は合っているので、いずれは…みたいに思っている」。盗塁王を争うライバルで、この日は中堅を譲ったヤクルト塩見とは打撃と走塁の意見交換をした。「(盗塁は)技術面よりもメンタルの方が大きいという話。失敗した時に次に走りにくいとか、いろいろ」。12球団で唯一、今季フルイニング出場を続ける虎の大黒柱。経験を血肉に変え、さらなる高みを目指す。

 《田淵以来51年ぶり》近本(神)が2安打で、新人の19年から3年連続(20年は開催中止)の球宴安打。阪神選手の新人から3年連続安打は71年の田淵幸一以来51年ぶり2人目で、田淵は74年まで6年連続でマーク。新人から2年連続安打もこの2人だけで、27日の第2戦で佐藤輝が打てば3人目になる。
 

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2022年7月27日のニュース