巨人・戸郷 希望の2回無失点 チームはコロナで辞退続出

[ 2022年7月27日 05:30 ]

マイナビオールスターゲーム2022第1戦   全セ2―3全パ ( 2022年7月26日    ペイペイD )

<全パ・全セ>4回終了後、2回無失点に抑え近本(左)らナインを迎え笑顔を見せる戸郷(撮影・坂田 高浩)
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 球宴仕様の緑色を基調にしたグラブが、カクテル光線を浴びて輝いていた。巨人ファンにとってはまさに希望の光だ。全セの2番手として戸郷が3回に登板。2回を2安打2奪三振無失点に抑え、満足げに汗を拭った。

 「初めは直球勝負でいこうと思ったけど、この打線は抑えられないと思って切り替えた。オールスターのマウンドは楽しかった」。3回、先頭・今宮を138キロのフォークで空振り三振。高部は三ゴロ失策で出塁させたが、1番・柳田を149キロ直球で二ゴロに抑えた。最後は浅村を137キロのフォークで空振り三振斬り。4回には2安打を許して1死一、三塁とされた後、グラシアル、宗を打ち取って弾むような足取りでベンチに戻った。

 「最後のとりで」と言っていい。新型コロナウイルスの集団感染に見舞われた巨人は、球宴でも出場辞退選手が続出。全セのコーチを務める予定だった原監督をはじめ、坂本、菅野、中田、丸、岡本和、大勢と6選手(坂本は故障)が辞退した。残ったのが戸郷と、プラスワン選抜で選ばれた小林、補充選手のウォーカーの3選手。自身にとっては2度目の夢舞台で、思い切り腕を振った。

 初出場だった昨年の第1戦も、この日と同じ3回に2番手で登板しレアードに一発を浴びて1回1失点。後半戦で1勝しかできず、9勝止まりだった。今季はここまで9勝を挙げており、「また来年もオールスターに出場できるような成績を残せるように頑張りたいと思います」。初の2桁勝利を狙う後半戦に弾みをつける、夢舞台での熱投だった。

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2022年7月27日のニュース