西武・山川 千両役者弾!みんなで「どすこい」のち、朗希イジり倒した「白井球審と仲直りして」

[ 2022年7月27日 05:30 ]

マイナビオールスターゲーム2022第1戦   全パ3―2全セ ( 2022年7月26日    ペイペイD )

<全パ・全セ>2回、ソロを放った山川(右)を迎える三塁コーチャーの佐々木朗(撮影・岡田 丈靖)      
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 フリップ芸で、打球速度で、ピコピコハンマーで、全パ・山川(西武)が夏の祭典で笑顔の花を咲かせた。ファンだけではない。普段はポーカーフェースの佐々木朗の表情まで変えた。

 ベンチを映すカメラに7回に2ショットで登場。フリップに「白井球審と仲直りして」と書き、怪物右腕の頬を緩ませた。白井一行球審に詰め寄られ、世間を騒がせた一大騒動。あえて「朗希が悪い。文句を言っちゃいかんですよ」といじることで20歳の気持ちにも寄り添いたかった。

 少し前には佐々木朗に驚きの表情を浮かべさせた。0―2の2回先頭で青柳の直球を左翼席に運び、19年以来3年ぶり2本目となるアーチ。「当たった時の感触、高揚感(は最高)。つらい練習も頑張れます」という豪快弾の速度はエンゼルス・大谷の今季本塁打の平均176キロを超える180キロだった。三塁コーチを務めていた最速164キロを誇る怪物右腕も、目を見開いて驚いた一発。異次元の「スピードスター」である両者が共鳴した。

 試合前も大ファンの歌手「あいみょん」の話題で相通じていた。互いに登場曲に使い山川はインスタグラムにも2ショット写真をアップしている。対談していた記事も読んでおり、7回の「フリップ芸」では「俺の許可なしに対談してたな?」とハンマーで頭をポカリ。この日が初めての会話だったが、それを感じさせないコミカルなやりとりでファンを楽しませた。

 コロナ禍で一時は開催も危ぶまれた球宴。試合前には自ら調達した馬のマスク姿で登場して笑わせた。6回は左前打も放ち、敢闘選手賞とマイナビ賞をダブル受賞で計200万円もゲット。「どすこーい」も繰り出し「またホームラン狙います」と笑った。「過去の中でも一番、楽しかった」との言葉通り、夢舞台で皆の心を温かくした。(神田 佑)

 ▽ロッテ・佐々木朗と白井審判員VTR 4月24日オリックス戦の2回。2死一塁での投球がボールと判定された際、佐々木朗が不満げな表情を見せると、球審の白井審判員が言葉を発しながらマウンド上に詰め寄った。捕手・松川が間に入って止め、試合後に井口監督は「“もうちょっと冷静にいきましょうよ”と話をした」。佐々木朗は5回2失点で3勝目を挙げたが、騒動はワイドショーなどでも取り上げられ、大きな論争を巻き起こした。

 ≪阪神・青柳から初安打が≫山川(西)が19年第1戦に次いで球宴通算2本目の本塁打。本塁打した青柳(神)は今季公式戦で右打者延べ143人と対戦し133打数19安打(被打率.143)。被本塁打は4月29日巨人戦で岡本和に浴びた1本だけ。さらに交流戦で山川は青柳に対し通算3打数無安打。球界屈指の右打者キラーから球宴の舞台で初安打となる一発を放った。

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