阪神・湯浅、初の夢舞台で直球一本14球!最後は153キロで西武・山川斬り「めちゃくちゃ緊張した」

[ 2022年7月27日 05:15 ]

マイナビオールスターゲーム2022第1戦   全セ2―3全パ ( 2022年7月26日    ペイペイD )

<全パ・全セ>7回、山川を内野ゴロに打ち取る湯浅(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 初選出の夢舞台で阪神・湯浅の意地がほとばしった。7回から全セの5番手として登板し、1回1安打無失点。14球全て直球を投げ込んだ右腕からは充実感とともに、それを上回る悔しさが漂った。

 「めちゃくちゃ緊張しました。力んでボールが垂れていた。もっとキレのいい、質の良いボールが投げたかったなと思っています」

 1死から島内に右前打を浴び、迎えたのは同学年の清宮だ。ドラフト指名後の仮契約時に「ストレートで三振を取りたい」と意識した世代の代表格と、球宴の舞台で初対戦が実現。真っ向勝負を挑んだ。「フォークのサインが出た時に、同級生ということもありフォークは行きたくないなという気持ちがあったので(首を振った)。最後まで押そうと」

 ただ、力み過ぎたのか、清宮には結局、四球。「(自分に)納得がいかないです。もっと力と力の勝負をしたかった」。とはいえ続く小深田を遊飛に仕留め、最後は青柳から本塁打を放っていた全パ4番・山川を153キロで遊ゴロに斬り伏せて無失点…でも満足できない。「(山川の打席は)初球で終わりましたけど、そこもフォークのサインが出て首を振っての真っすぐだった。空振りを取りたかったなと思います」。妥協することなく、高みを追求する。

 苦しみ続けた故障を乗り越え、4年目にして才能が開花。球宴出場を果たした。夢舞台で、映像を見て参考にしている栗林をはじめ戸郷や森下ら他球団の主力投手と交流し、「ブルペンでもすごいボールを投げていた。自分も負けないよう、もっと成長できるように」と決意を新たにすることができた。飛躍への歩みはさらに力強くなった。(阪井 日向)

続きを表示

この記事のフォト

2022年7月27日のニュース