【高校野球】今春選抜準Vの近江が決勝進出 ドラフト候補・山田が緊急登板で7回投げきる「いつでも準備」

[ 2022年7月27日 14:08 ]

第104回全国高校野球選手権滋賀大会・準決勝   近江6―5比叡山 ( 2022年7月27日    マイネット皇子山 )

<比叡山・近江>3回無死一、三塁から登板し、7回を投げきった近江・山田陽翔
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 今春選抜準優勝の近江が比叡山との接戦を制し、決勝進出を決めた。ドラフト上位候補の山田陽翔(3年)は「4番右翼」で先発出場も、5―4の3回途中から3番手として緊急登板。7回3安打無失点の力投でチームを勝利に導いた。

 「トーナメントなので負けたら終わり。自分が投げるしかないと思った」

 1―1の3回、4点を奪って勝ち越しに成功したが、直後に3点を返された。なおも無死一、三塁。7番・高橋の打席で1ボールとなったところで「僕が監督さんに言って、監督さんがタイムをとって」と自らの意思でマウンドへ。高橋に中前適時打を許して同点とされたが、続く実岡を好守で併殺に抑えると4回以降は気迫の投球で無失点。十分な投球練習がなかったにもかかわらず、最速は147キロを計測し、7奪三振を奪った。

 多賀章仁監督は「今日もね、僕は最初から山田で行きたかった。ただ、山田が“星野でお願いします”と。今、彼が近江高校の監督ですから」と説明。山田は「選抜の決勝で星野はすごく悔しい思いをしたと思うので。それからあいつ自身がすごく頑張ってきたのを僕は見ていたので。あいつならやってくれると思った」と星野を先発に推薦した理由を明かし、「僕はいつでも準備していました」と力強く語った。

 自身3季連続の甲子園まであと1勝。「受けになってしまったら、足下をすくわれる結果になると思うので、自分たちはいつでもチャレンジャー精神を持ってどんな相手が来ても近江高校の野球をするだけ」と慢心はない。

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2022年7月27日のニュース