近大付のエース西平、阪神・岩崎そっくりフォームで8強導く1安打完封「自分自身、少し驚いています」

[ 2022年7月27日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権大阪大会・5回戦   近大付2―0大商大堺 ( 2022年7月26日    くらスタ堺 )

<大商大堺・近大付>近大付の先発・西平(撮影・岸 良祐)
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 第104回全国高校野球選手権大会(8月6日から17日間、甲子園)の出場校を決める地方大会は26日、各地で行われた。大阪大会では近大付が大商大堺を2―0で下し、8強入り。阪神・岩崎に似た投球フォームの最速147キロ左腕・西平晴人(3年)が1安打完封した。

 猛虎の守護神をほうふつさせる左腕が、息詰まる投手戦で仁王立ちした。最速147キロを誇る近大付のエース・西平が133球を投げ8奪三振1安打完封。8強入りに導いた。

 「自分自身、1安打完封できるとは思ってもいなかったので、少し驚いています。変化球でカウントを稼いで、コントロールがうまくできました」

 右打者へのチェンジアップと、内角を突くクロスファイヤーが抜群に効果を発揮した。唯一の安打を許した4回2死一、二塁でも相手6番の右打者に対して外角のチェンジアップで空振り三振を奪い、切り抜けた。気迫を前面に出し、三塁を踏ませない熱投で、大商大堺のエース左腕・武田桜雅(3年)との投げ合いを制した。

 小さいテイクバックや体重移動は阪神・岩崎にそっくり。憧れはソフトバンク・和田で「あまり(他人のフォームは)まねしないようにしている」と西平は言うが、岩崎のチェンジアップや直球の角度などを、部分的に取り入れている。チームは今春の大阪大会2回戦・追手門学院戦を新型コロナウイルスの影響で辞退。公式戦から遠ざかることになったが、冬の練習で力を入れてきたウエートトレを春も継続して夏に備えた。この日も直球は最速144キロを計測するなど、終盤でも球威は衰えなかった。

 27日の準々決勝では、強力打線を誇る履正社と激突する。「大阪桐蔭を倒して甲子園に行くために自分たちは頑張っている」と西平。まずは19年夏の甲子園覇者を撃破して、決勝で絶対王者をねじ伏せる。(北野 将市)

 ◇西平 晴人(にしひら・はると)2005年(平17)2月6日生まれ、大阪府泉南郡出身の17歳。淡輪小3年から岬スターズで野球を始め、岬中では軟式野球部に所属。近大付では1年秋から背番号12でベンチ入りし、2年秋からエース。最速147キロ。球種はカットボール、スライダー、カーブ、チェンジアップ。1メートル77、84キロ。左投げ左打ち。

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2022年7月27日のニュース