夏の甲子園 女子部員の試合前ノック補助、「ボールガール」など一部活動認める 日本高野連

[ 2022年7月27日 18:38 ]

甲子園球場
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 日本高野連は27日、第104回全国高等学校野球選手権大会の第3回運営委員会を開き、代表校の女子部員に対し、試合前ノックのボール渡しや練習補助、試合中のボールパーソンを担う活動を認めると発表した。

 各都道府県高野連の意向も聞き取った上で検討。8月6日に開幕する今夏甲子園から女子部員の活動として、自校の普段の練習で活動している範囲内で、新たに試合前ノック時のボール渡し、練習補助を可とするほか、試合中のボールパーソンを務めることを可とした。

 主催者は大会前に実施する責任教師会議、監督会議で安全対策について説明し、代表校の中で以下の活動を行う女子部員がいるかを把握した上で、その活動範囲を認める。

 経緯として、日本高野連や大会主催者は「一人ひとりの部員を大切にして、各部員の多様な目標に沿った活動を実現していくことが、教育の一環として行われている高校野球の目的のひとつであり、今後の高校野球発展へ向けても、重要なことと認識してきました。当連盟には女子部員も登録しています。彼女達が活躍する場を広げていくことは、社会的要請の側面もあり、当連盟理事会でも女子部員の活動範囲の拡大を望む意見がありました」とした。

 日本高野連は体力差による危険防止などの観点から、大会参加選手の資格を「男子生徒」と規定。女子生徒は部員として登録は可能だが、公式戦への出場はできない。過去、女性と甲子園を巡っては、1991年センバツで森山真弓文部大臣(当時)が女性初の始球式を行った。また1995年夏には柳川高校(福岡)の責任教師が女性として初めてベンチ入り。翌1996年夏から記録員がベンチ入り可能となり、東筑の女子マネジャーが初めてベンチ入りした。

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2022年7月27日のニュース