ソフトB・大関 収穫いっぱい夢舞台!堂々先発150キロ直球でセ本塁打王の村上を中飛斬り

[ 2022年7月27日 04:45 ]

マイナビオールスターゲーム2022第1戦   全パ3―2全セ ( 2022年7月26日    ペイペイD )

<全パ・全セ>全パ先発・大関(撮影・平嶋 理子)
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 「マイナビオールスターゲーム2022」は26日、ペイペイドームで第1戦が行われた。監督推薦で初選出されたソフトバンクの大関友久投手(24)が全パの先発で1回2安打1失点。先制点を許したが、ヤクルトの主砲・村上宗隆内野手(22)ら全セの強打者を抑えた。試合は9回に日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)のサヨナラ本塁打が飛び出し、全パが3―2で勝利した。

 課題はあったが、それ以上に収穫の多い夢舞台となった。初球宴で先発の大役を任された大関。本拠地のマウンドに上がると、大きな拍手が送られた。結果は1回を2安打1失点。「自分の実力がどこまで通用するのかワクワクした気持ちだった。しっかり投げないといけないプレッシャーなど、いろんな思いで緊張感のあるマウンドだった」と振り返った。

 全セの先頭・塩見に初球の147キロを左前に運ばれると、二盗も決められた。2番の近本を150キロ直球で詰まらせるも一塁内野安打。近本にも二盗を決められて無死二、三塁となり、続く牧が左犠飛。わずか8球で先制点を許した育成出身の3年目左腕は「まだまだ実力不足だと肌で感じた」と話した。

 それでも、全セの強打者たちに臆せず腕を振り続けた。「一番自信がある」という直球で立ち向かう。1死二塁となり、両リーグトップ33本塁打の村上と対戦。今季の交流戦では6月11日の対戦で一発を浴びた大砲を150キロ直球で中飛に抑えた。「抑え込みたいと投げたけど、しっかり芯で捉えられたのでまだまだ」と謙虚に話したが、続く佐藤輝にも直球勝負を挑んで中飛に斬った。

 球宴ならではの成果もあった。同じ左腕で楽天の守護神・松井と会話を交わし、「凄く気持ちが強いイメージがあったけど、気持ちよりも頭を使って凄く考えられている人」と想像していなかった一面に触れた。日本代表経験もある先輩との会話で「頭脳でメンタルを強く保っているという印象。凄く勉強になったし、取り入れさせてもらいたい」と引き出しが増えた。

 前半戦は2完封を含む6勝を挙げ、新人王も視界に入る。30日の西武戦の先発が予定されている大関は「肌で感じたことを次の登板に生かせるようにまた練習します」と後半戦を見据えた。

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2022年7月27日のニュース