落合博満氏 96年巨人・清原獲り進言の真相 長嶋監督とのやりとり詳細に語る

[ 2022年7月27日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が27日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。1996年に西武から巨人にフリーエージェント(FA)移籍した清原和博の獲得秘話を語った。

 96年に西武からFA宣言をした清原が巨人に移籍したことで落合氏が巨人を出ていくのではという話が世間をにぎわせた。これについて落合氏は「あの時はね、ジャイアンツは清原をFAで獲る気はなかった」と明かした。

 「長嶋(茂雄)さんと話して、“FAで清原獲ればいいじゃないの”って言ったのはオレなんだ」と清原獲得を進言していたという。長嶋監督から「お前どうすんだよ」と聞かれた落合氏は「いや、まだ清原には負けませんよ。1年間だけあいつをサードやらせて、(自分は)次の年にはもう引退するから」とやりとりしたことを振り返った。

 清原の獲得を進言した落合氏はさらに「その代わり、清原をオレに1年間預けてくれ」と打撃指導を買って出た。落合氏の進言があったことで「そっからじゃないかな。清原をFAで獲るとかっていう話が進んでいったのは」と清原の巨人入りの裏話を明かした。

 だが「まだ清原には負けないよっていう、その言葉が(巨人退団まで)尾を引いたのかな」と、結局、落合氏は清原と入れ替わるように巨人を退団し、日本ハムへと移籍。清原を直接指導することはかなわなかった。1996年11月28日の巨人退団発表会見。「長嶋監督の(自分か清原かどちらを起用するか)悩む顔を見たくなかった」と落合氏がミスターの横で語ったシーンを覚えている人も多いだろう。

 また「近くで清原選手を見たかったか」とスタッフから聞かれると「いや、あのー、本心言うと、松井(秀喜)との絡みなんだわ。オレがいて松井でしょ。オレがいて清原がいて松井だったら年齢的にも序列的にもちょうどいい組み合わせだなっていうのがあった」と胸の内を明かした。

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