東京ガス4強一番乗り!北本2本塁打 大会ドーム通算2000号&反撃口火弾

[ 2022年7月27日 05:00 ]

第93回都市対抗野球準々決勝   東京ガス5―4JR東日本 ( 2022年7月26日    東京D )

<東京ガス・JR東日本>2回、先制2ランを放つ東京ガス・北本(撮影・久冨木 修)    
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 準々決勝2試合が行われた。史上6チーム目(7度目)の連覇を目指す東京ガス(東京都)は9番・北本一樹内野手(24)の先制弾など2本塁打3打点の活躍でJR東日本(同)に5―4で逆転勝ちし、4強一番乗りを果たした。

 9番打者が連覇への道を切り開いた。2点を追う9回だ。先頭の北本は「自分がフォアボールを選ぶより思い切り打った方が勢いをつけられる」と開き直って打席に入った。初球の直球を左翼席へ。1点差としたチームは地引の同点打に相手失策で一気に勝ち越し、そのまま逃げ切った。

 先制弾も北本だった。2回1死二塁から初球を中堅左へ。これが大会ドーム通算2000号の記念弾だった。自身にとっても今大会8打席目での初安打が初アーチで「1戦目、2戦目と全然打てなくて…。後悔しないように最初から振ったら入りました」と笑顔。土壇場の逆転で東京勢対決を制した山口太輔監督も「9回の(北本の)一振りでベンチにスイッチが入った」と興奮気味に振り返った。

 趣味は読書。19年冬、明大野球部合宿所を出る際、読破した啓発本など約50冊を共有スペースに寄贈した。「心理的な本を置いてきました」。心は熱く、頭は冷静に…。大学時代から読書で学んできたことが、ここ一番の集中力につながった。

 連覇を目指すチームはベスト4一番乗り。前回大会でも5試合に「9番・遊撃」で先発出場するなど経験豊富な北本は「勝ち抜いてきたチームばかりだから、ここから先が厳しい。最後まで一打席一打席を大切にしたい」と浮足立つことはない。19年には森下(現広島)らと全日本大学選手権を制覇し、社会人2年目だった昨年は都市対抗優勝。自身では“3度目”となる日本一に向け、視界は良好だ。(伊藤 幸男)

 ◇北本 一樹(きたもと・かずき)1998年(平10)2月3日生まれ、神奈川県出身の24歳。舞岡中時代は横浜泉中央ボーイズに所属。二松学舎大付では2年夏、3年春と2度甲子園に出場。明大では、4年時はエース森下(広島)らと全日本大学選手権を制覇。同大会首位打者にも輝いている。1メートル77、82キロ。右投げ右打ち。

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