メッツ傘下3A加藤豪将は好調維持 40人枠を外れても「ショックは一切ない」「自分のベストを出すだけ」

[ 2022年7月27日 18:10 ]

本紙取材に応じた加藤豪将(撮影・杉浦大介通信員)
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 メッツ傘下の3Aシラキュースの加藤豪将内野手(27)がメジャー再昇格に向けて腕を磨いている。

 7月26日(日本時間27日)の試合を終えた時点で打率こそ・202だが、7月だけですでに6本塁打をマーク。7月4~11日の週には打率・435(23打数10安打)、4本塁打、8打点でインターナショナル・リーグの週間MVPを受賞している。「この1カ月くらいはしっかりとした結果を出せている。ハードヒットができればしっかりとホームランになるようなスイングになっている」と自信をみなぎらせた。

 今季、ブルージェイズの一員としてメジャー初昇格を果たし、初安打もマーク。しかしその後にメッツに移籍するも、出場機会がないまま6月18日にDFA(40人枠から外れる)された。再昇格のためには40人枠に入り直さねばならず、容易なことではない。一度は華やかなメジャーライフを味わったあとのマイナー暮らしは辛いかと思いきや、ただ、加藤は「難しさは感じていない」と断言する。

 「40人枠から外されるということは、入っていなかったら起こらない。去年の自分はDFAされるところまでいってなかった。40人枠に入るということは世界の1200人のトッププレーヤーの中に入っていて、今はチームの40人目から41人目くらいになった。ショックは一切ないです」。実にマイナー10年目にして悲願のメジャーデビューを果たした苦労人は常に前向きだ。

 「メジャーでも3Aでも、目標は自分のベストを出すだけ。嬉しさ、楽しさ、満足感は1日1日のスイングから得られるので、楽しいですよ」という言葉通り、シラキュースでも試合前の練習時から笑顔を絶やさない。その一方で、「自分のベストを出せればメジャーの選手になれるということももうわかっている」と手応えを語る。

 短期間に様々なことを経験した激動のシーズンも後半に入り、加藤は再びメジャーの舞台で「自分のベスト」を出す機会を得られるかどうか。(杉浦大介通信員)

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2022年7月27日のニュース