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オリックス中嶋監督3度舞い!V導いた絶妙タクト 仰木流にじむ130通りオーダー&3日連続登板投手なし

[ 2021年10月27日 20:56 ]

優勝を決め、胴上げされるオリックス・中嶋監督(撮影・成瀬 徹)
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 オリックスは27日、96年以来、25年ぶり13度目のリーグ優勝を果たした。同日に、ロッテが楽天戦に敗れたためで、12球団で最も優勝から遠ざかった球団に四半世紀ぶりに歓喜の輪ができた。この日、ナインは京セラドーム大阪に集まって優勝の瞬間を迎え、中嶋聡監督(52)は選手らの手で3度胴上げされた。

 昨季途中の代行から、今季監督就任1年目の歓喜だった。新人監督の優勝は15年の工藤監督(ソフトバンク)、真中監督(ヤクルト)に次ぎ20人目で球団では初めて。過去の優勝監督の西本幸雄は毎日(現ロッテ)、上田利治は広島、仰木彬は西鉄(現西武)の1球団で現役生活を終えており、球団OBとしても86年ドラフト3位で前身の阪急入りした中嶋監督が初めてとなった。

 21世紀に入り、Aクラスはたったの2度。“蚊帳の外”だった群雄割拠のパ・リーグで盛り返した。指揮官としては、とくかく耐えた。2軍監督時代に能力を見出した宮城や紅林を積極的に登用。特に紅林は開幕戦で失策するなど拙守や拙攻もあったが、辛抱強く起用した。杉本を本塁打王にまで成長させ、内野手だった福田を外野にコンバート。さらに宗を再び内野に戻すなど、適材適所の選手起用が当たり、前年最下位から頂点へのし上がった。

 タクトには“仰木流”がにじむ。日替わりオーダーとなった打順は143試合中130通りまで及んだ。先発野手の全く同じ打順が続いたのは10月3~6日(3試合)、16~17日(2試合)の2度だけ。4番には78年の12人に次ぐ球団史上2番目に多い8人を起用し、臨機応変に結果を出した。救援陣も同様。投手の登録抹消回数はのべ60人をというリーグ最多を数えた。3日連続登板した投手は12球団で唯一なし。全選手にチャンスと緊張感があり、チームは好循環で回った。

 実働29年。工藤公康、山本昌に並んでプロ野球最長記録を持つ中嶋監督は、前回優勝時は故・仰木彬監督のもとで主戦捕手を務めた。今回は仰木流でパの覇権奪還。恩師も天国で笑ってくれているだろう。

 ◇中嶋 聡(なかじま・さとし)1969年(昭44)3月27日生まれ、秋田県出身の52歳。鷹巣農林高から86年ドラフト3位で阪急入り。正捕手として95、96年のリーグ連覇に貢献。西武、横浜(現DeNA)日本ハムを経て15年限りで引退。1軍通算1550試合で804安打、55本塁打、349打点。日本ハムのコーチなどを経て19年にオリックス2軍監督就任。20年8月21日から1軍で監督代行を務め、シーズン後に監督就任。1メートル82、84キロ。右投げ右打ち。

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