日本ハム・稲葉篤紀新GM就任会見 現役、侍監督の経験生かし「強いファイターズ作りたい」

[ 2021年10月27日 15:35 ]

<日本ハム>新GM就任会見、質疑応答で笑みを浮かべる稲葉GM(撮影・高橋茂夫)
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 今夏東京五輪で侍ジャパンの監督として金メダルに導き、日本ハムのGMに就任した稲葉篤紀氏(49)が27日、札幌市内で会見した。

 冒頭、川村浩二球団社長兼オーナー代行は「今季あと2試合ということで順位は確定していませんが、ファンの期待に添えなかったこと、8月の事案でご心配おかけしましたことをこの場でお詫び申し上げます。ファンの皆様の声を真摯に受け止め、ファンサービスファーストの原点に帰り、しっかりやってまいりますのでよろしくお願いいたします」と述べ、「GMに当社SCOの稲葉篤紀氏に就任を正式に依頼し、快諾を得ましたことをご報告申し上げます」と発表した。

 稲葉氏は「編成の根幹に関わる大役を仰せつかりまして、大変光栄に思うと同時に、責任の重さに身が引き締まる思いになっております。現役生活20年間、侍の監督として4年間、経験と、チームの方針であるスカウティングと育成を融合させて未来に向けてチームを作りあげていきたいと思います。道民の皆様、全国のファンの皆様とともに強いファイターズを作っていきたい」と意気込み。

 「新しくプロ野球に入った気持ち、ルーキーの気持ちで、まずはこのチームをしっかりと強いチームにしなければいけない責任感を感じております。侍ジャパンでもコミュニケーションを意識してやってきた。現役を引退して7年、現場から離れた状態。選手としっかりコミュニケーションをとって、立て直していくぞという気持ちでいます」と力を込めた。

 稲葉氏は14年の現役引退後は日本ハムのSCO(スポーツ・コミュニティー・オフィサー)に就任。17年7月に侍ジャパンの監督に就任後も代表監督業の傍ら同職を続け、地元・北海道の地域活性化に努めてきた。侍ジャパン監督として歴代最長の4年2カ月にわたって指揮を執り、金メダル獲得が至上命令であった今夏の東京五輪の野球競技で5戦全勝での頂点に導いた。9月30日の退任会見では「これからも日本の野球界を支えていきたい。いただいたご恩に対し、野球界の発展に貢献していくことが恩返しになる」と話していた。

 侍ジャパン監督として12球団の視察を続け、200人近いリストから、選手選考に頭を悩ませ続ける日々を過ごした。東京五輪では「いい選手を選ぶのではなく、どうしたらいいチームをつくれるのか」と24人を選出。故障者が出て追加招集となったソフトバンク・千賀や日本ハム・伊藤が活躍するなど、チームの和も考え、重圧の中で最高のパフォーマンスを発揮するためのチームづくりが、五輪正式種目としては初の金メダルにつながった。指揮官としてはもちろん、チーム編成の手腕が何よりも光った。今度は18年ぶりに3年連続Bクラスに沈む日本ハムの再建に乗り出すことになる。

 稲葉GMは引き続きSCOも担当、吉村浩前GM兼チーム統轄本部長はチーム統轄本部長専任となる。

 ◇稲葉 篤紀(いなば・あつのり)1972年(昭47)8月3日生まれ、愛知県出身の49歳。中京大中京から法大を経て、94年ドラフト3位でヤクルトに入団。04年オフに日本ハムにFA移籍。07年に首位打者、最多安打のタイトルを獲得。12年4月28日の楽天戦で通算2000安打を達成した。通算成績は2213試合で打率・286、261本塁打、1050打点。17年7月に侍ジャパンの監督に就任し、今夏の東京五輪で金メダル。左投げ左打ち。

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