“三振しない男”オリックス・吉田正のすごさ スタメンにいる・いないでチーム得点が1点以上も上下

[ 2021年10月27日 21:18 ]

球団ではイチロー以来となる2年連続首位打者を獲得したオリックス・吉田正尚
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 離脱中とはいえ、オリックス・吉田正尚外野手(28)も25年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。本拠・京セラD大阪での“胴上げ合戦”では選手一番手として3度宙を舞うと、頭を下げながら輪の中へ戻り他の選手の胴上げに加わった。

 悔しい終盤戦となった。9月3日のソフトバンク戦で左太腿裏を痛め、同5日に戦線離脱。同26日に復帰したが、わずか1週間後のことだった。10月2日のソフトバンク戦で右手首付近に死球を受け負傷交代。「右尺骨骨折」が判明し、翌3日に出場選手登録抹消となり、最後はチームを応援する立場に回った。

 それでも、成績が色あせることはない。今季はここまで110試合に出場し、打率・339。リーグ独走となる打率で、2年連続の首位打者も確実視されている。さらに、吉田正のすごさはデータが雄弁に物語る。吉田正が先発を外れた試合は16勝17敗4分けと負け越し、平均得点3・00で、今季平均4・15から大きく下がったように存在感が際だった。昨季に比べ本塁打は14から21に増え、元々少ない三振は29から26へ減少。打率3割&20本塁打以上で30三振未満は77年若松勉(ヤ)以来、44年ぶり11人目(13度目)。落ちる変化球が全盛の近代野球で孤高の域に達している。

 今季からは新選手会長にも就任。名実ともにオリックスの「顔」となった。同じ左打者で、メジャーでも屈指の長距離砲でもあるブライス・ハーパー(フィリーズ)に憧れを抱き、プロ野球選手になったが、豪快なスイングは今や、子供たちが憧れる存在に。“オリのハーパー”が、25年ぶりVをファンに届けた。

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