東海大相模 甲子園から中1日で4強!金城Jr. 神里弟と“ベイスターズ・バッテリー”でけん引

[ 2020年8月20日 05:30 ]

神奈川大会・準々決勝   東海大相模11―4平塚学園 ( 2020年8月19日    サーティーフォー保土ケ谷 )

<平塚学園・東海大相模>東海大相模2番手の金城。捕手は神里(撮影・島崎忠彦)
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 都道府県高野連が独自に開催する代替大会は19日、神奈川で準々決勝2試合が行われた。甲子園の交流試合で大阪桐蔭に敗れた東海大相模は中1日で仕切り直しの一戦に臨み、平塚学園に7回コールドで快勝。巨人の金城龍彦2軍野手総合コーチ(44)の次男・龍輝投手(2年)が2番手で登板して4回1安打無失点と好投し、勝利に大きく貢献した。

 偉大な父から受け継ぐDNA。金城が4点差を追いつかれて迎えた4回に2番手でマウンドに上がった。1死から二塁打を許したが、球威抜群の直球とスライダーを駆使して無失点。その後は一本の安打も許さず、4回1安打無失点で7回コールド勝利に貢献した。

 「同じ2年の石田が胸を張って甲子園で投げた。石田に近づこうと思った」。大阪桐蔭に惜敗した甲子園交流試合から中1日で迎えた代替大会の準々決勝。聖地での一戦はベンチ入りして出番はなかったが、同学年の石田が好投を見せた。負けるわけにはいかない。大事な局面を任され、闘志を白球に込めた。

 父である龍彦氏は横浜(現DeNA)時代の00年に首位打者にも輝いた実績があるが、近大付時代は投手で93年夏の甲子園にも出場した。そんな父に投球フォームを教わり、小学3年で投手としてのキャリアが始まった。2学年上の兄・飛龍を追うように東海大相模に入学。前日18日には父から「自分らしく頑張れ」とLINEでメッセージをもらった。

 この日は神里の弟の陸と「DeNAバッテリー」で好投しただけでなく、父譲りの打撃センスも披露した。「練習から野手に負けないようしっかり振っている」と5回は右前に2点適時打。自らを援護する一打を「フルスイングすることができた」と自画自賛した。

 「憧れの選手はもちろん父です。いつか同じ世界に行きたいと思っています」と金城。ライバルと切磋琢磨(せっさたくま)し、夢の世界を目指す。(柳内 遼平)

 ◆金城 龍輝(きんじょう・りゅうき)2004年(平16)2月25日生まれ、神奈川県出身の16歳。幼稚園年中から野球を始める。荏田南中時代は硬式の横浜緑ボーイズでプレー。東海大相模では1年秋からベンチ入り。球種は直球、スライダー、カーブ、チェンジアップ。50メートル6秒8。遠投105メートル。1メートル70、78キロ。右投げ左打ち。

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