ソフトB “鬼門”でまた勝てず今季最長ドロー 工藤監督は苦言も

[ 2020年8月20日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2―2ロッテ ( 2020年8月19日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ5>選手を出迎える工藤監督(撮影・沢田 明徳)
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 今季2度目のドロー。今季最長となる4時間12分を戦い終えたソフトバンク・工藤監督は静かに口を開き、苦言と称賛を織り交ぜた。 試合結果

 2―2の延長10回に登板し、2死満塁のピンチをしのいた板東については「良く投げたと思いますよ。あの状況でストライクを取るのも難しい。よく引き分けたと思う」。打者・清田に対してカウント3ボール1ストライクまで行ったが、最後は見逃し三振を奪い、試合は終わった。

 昨季2勝10敗と大きく負け越した鬼門・Z0ZOマリンでの今季初戦だった前夜も敗れ、嫌なイメージは残ったまま。切り替えて臨んだはずの一戦は、2失点で踏ん張ったようにも見えるが、回の先頭打者への四球が4つとリズムに乗れない展開になった。申告敬遠を含め計9四球。工藤監督は「反省するのは先頭への四球。ブルペンからマウンドの入り方を工夫してほしいという話は投手コーチにした」と苦言を呈した。

 打線は初回に今宮の先制ソロなど2点を挙げたが、2回以降はチャンスを生かせず無得点で、4回以降はわずか1安打。守備の時間が長くなったことも無関係ではない。2試合目の出場となったグラシアルに今季初安打が出たことはプラス材料だが、序盤もたついた小島を攻略できず、もどかしさは残った。

 敗れればロッテに同率首位に並ばれる一戦で7投手をつぎ込み、最後まで粘って単独首位は辛くも守った。20日は笠谷が先発。2番手でロング救援予定だった板東を起用せざるを得ない展開にしたことが、響かなければいいが…。

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