札幌国際情報・原田フル回転も…決勝無念 新導入の500球制限で降板「仕方ない」

[ 2020年8月10日 05:30 ]

南北海道大会決勝   札幌国際情報3-8札幌第一 ( 2020年8月9日    札幌円山 )

<札幌国際情報・札幌第一>5回2死、投球数制限500球を超えた原田(左)と交代する平川(右)(撮影・竹内敦子)
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 札幌国際情報のエース原田航介(3年)が、日本高野連が今年から導入した球数制限のため降板した。5回1死後に3球投げた時点で1週間の球数が500球に達し、この打者を打ち取った後に交代。9安打3失点と粘投し、2―3と競った中で左翼へ回った。

 チームは終盤に5失点し、公立校の快進撃は2年連続決勝で阻まれた。「1週間で4試合は肩、肘に影響があると思うので、500球は仕方がない。控え選手を含めてのチーム力。力がなかった」と原田に涙はなかった。

 コロナ禍により、大会前に2試合14イニングしか投げられなかった。「試合で体力をつけることができず、今日はきつかった」と原田。札幌支部で2試合完投、南北海道大会も準決勝まで3試合で26イニングとフル回転したが、最後に力尽きた。チームとしても練習試合8試合では、ほかの投手の育成は難しかった。

 「気持ちの入ったボールだった」とエースをねぎらった有倉雅史監督は球数制限について「これを見て上の方がどう判断するか」と一石を投じた。

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