大院大高・椎江監督、最後の夏…大敗も表情明るく「一戦、一戦驚かされ、楽しませてもらった」

[ 2020年8月10日 23:34 ]

大阪大会・準々決勝   大院大高2―17関大北陽 ( 2020年8月10日    シティ信金 )

<関大北陽・大院大高>予想外の大差となったスコアボード(撮影・井垣 忠夫)
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 泣いても笑っても最後。なら、笑おう。大院大高・椎江博監督(58)が指揮を執る最後の夏。大阪大会は準決勝で打ち切られるため、泣いても笑っても、この日が最終戦。大院大高はさわやかに戦い抜いた。

 3回に4安打で2点を先制。「打」のチームが試合の主導権を握ったかに見えた。しかし、3回2死一塁からが悪夢の始まりだった。11被安打に3失策が絡み、14人連続で出塁を許す苦しい展開。負の流れを止められず、この回14失点。大敗につながった。

 試合後、指揮官の表情は明るかった。

 「キツかったけど学院らしい野球でした。うちの選手は本当に普通の高校生。こんなチームが、まさかベスト4まで残るわけないと…。一戦、一戦驚かされ、楽しませてもらった。彼らが僕をここまで連れてきてくれた。感謝しかないです」

 最後は声が震えた。

 適時打を含む2安打を放ち、最後まで大声でチームを鼓舞し続けた元気印の和田一輝捕手(3年)は毎試合、ウイニングボールを監督に手渡してきた。

 「毎回“まだ足りん”と言われてきた。ここまで来られて満足している反面、あと1つ渡したかったという気持ち」

 先に取材を終えた指揮官に「寂しいですか?」と問い「全然!」と返される一幕もあったが、監督からの愛情を感じていたからこそ、最後まで戦えた。

 「たくさん怒られて最初は落ち込んだけど、元気でやってこられたのは監督のおかげ」

 椎江監督との夏は終わった。これからは椎江野球で学んだことを糧に、人生を切り拓いてゆく。

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