大阪桐蔭・西野 大勝呼ぶ“友情弾” 道端の高校1号に「アイツのホームランの方がうれしい」

[ 2020年8月10日 05:30 ]

大阪大会準々決勝   大阪桐蔭15-1香里丘 ( 2020年8月9日    豊中ローズ )

<大阪桐蔭・香里丘>  4回、無死、代打本塁打を放った道端(右)を笑顔で迎える大阪桐蔭・西野(左)    (撮影・成瀬 徹) 
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 各都道府県が開催する代替大会は9日、13大会で58試合が行われた。大阪では準々決勝4試合が行われ、10日の最終戦・準決勝で履正社と大阪桐蔭が対戦することが決まった。昨夏の甲子園大会覇者と、春夏計8度の優勝を誇る屈指の強豪校。甲子園交流試合開幕の同日、大阪を、日本を代表する2校が“頂上決戦”を行う。

 最高の形で今夏最終戦の準決勝へと弾みを付けた。今秋ドラフト候補・西野力矢内野手(3年)の今大会初本塁打など、3発を含む14安打15得点。「狙ってはないけど、1本出て良かった」と会心の笑顔だった。

 待ちわびた一発だった。12―1の4回1死一、二塁。高め直球を叩くと、鋭いライナー性の打球は左中間の防球ネットまで一直線にはじけ飛んだ。「だんだん形が良くなってきた。間が取れるようになってきたと思う」。今大会5試合、19打席目での高校通算30号本塁打。会心の打撃に笑顔は絶えなかった。

 刺激材料は「友情」だった。この回、背番号26の道端良介捕手(3年)が代打出場。無死から初球を叩き、左越えへ特大の本塁打を放った。公式戦初めてのベンチ入り。初めてのスイングで放った高校通算1号だった。2人は中学時「南大阪ベースボールクラブ」に所属し、西野が1番で道端が4番。西野は「ずっと一緒にやってきたし、入学後も励まし合ってきた」と言う。ティー打撃中にはアドバイスをし合い、切磋琢磨(せっさたくま)してきた。だからこそ「今日に関しては、アイツのホームランの方がうれしい」。友の一打に負けじと西野も初球を叩いた。

 道端は西野からの「打席で右足を落とせ」とのアドバイスを実践し、結果を出した。西野はプロ志望で道端は進学を希望。異なる道を歩み始める2人にとって、忘れられない夏となった。

 西谷浩一監督(50)は準決勝に向け「勝たないと(例年なら)甲子園に行けない相手。しっかりとやりたいと思います」と冷静に話し、西野は「どこでも関係ないです」と表情を引き締めた。残す公式戦は準決勝と甲子園交流試合。勝ち続けて夏を終える。 (桜井 克也)

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