阪神・大山 これぞ4番の逆転決勝打 20得点の7・28ヤクルト戦はスタメン唯一の無安打も雪辱

[ 2020年8月3日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3-1DeNA ( 2020年8月2日    甲子園 )

<神・D(9)> 6回1死二、三塁、大山は逆転の2点適時打を放つ (撮影・後藤 大輝)
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 ウル虎の夏、初勝利や!! 阪神の大山悠輔内野手(25)が2日のDeNA戦で0―1の6回1死二、三塁から逆転の 2点右前打を放った。4番が記録した意地の決勝打で、チームは7月28日のヤクルト戦以来5試合ぶりの白星をゲット。勝率5割に戻し、4日から始まる首位・巨人戦に弾みをつけた。

 どれだけ豪快なホームランより、勝利につながる泥臭いヒットの方が数倍うれしい。1点劣勢の6回1死二、三塁。カウント1―1から平良の外角スライダーをバットの先で右前に運んだ。逆転、決勝の2点打だ。

 「ああいう場面で打つのが自分の仕事だと思っています。打てば勝ちにつながるし打てなかったら負ける。そういう立場にいることは分かっている中で、打ててよかった」

 難攻不落に思えた右腕のほころびを見逃さなかった。今季、チームが平良から奪った4点のうち、3点をそのバットでたたき出している。20得点を挙げた7月28日のヤクルト戦ではスタメン唯一の無安打でも、重要なのはソコじゃない。みんなが苦しい時こそ…。チーム単独トップの22打点。これぞ、4番だ。

 全試合出場した昨シーズンのオフ、一塁専門のボーアの獲得が決まり、マルテがライバルになった。「競争は常にある」と平静を保とうとしたが、どうしても、こみ上げてくる感情があった。

 「“なんだよ…”と思うことは正直ありました。去年の成績に満足してるとかそういうことではなく、悔しいというか、まだ信頼が足りないんだと」

 ザワめく気持ちを受け入れて前に進んだから今がある。年が明け、猛アピールするマルテに後れを取り、開幕スタメンが危うくなった3月上旬。心の整理はついていた。

 「サードにしてもファーストにしてもレフトにしても外国人選手が守るポジションなので、どんな成績を残しても毎年ライバルが入ってくる。そういうモノなんだと受け止めて、自分の状態を上げることだけに集中しないといけない。プロはそういう世界。それが当たり前なんです」 

 4番に返り咲いた7月5日の広島戦から重責を果たし続けている。ドラフト1位の1年後輩である馬場と上がったヒーローインタビューでは笑顔を見せず、4日からの巨人戦へ「勝つだけだと思う。チーム一丸となって頑張っていきます」と引き締めた。

 どこまでも実直な虎の主砲。勝率5割に復帰した猛虎を、さらに上へ連れていく覚悟だ。(巻木 周平)

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