離島の星・大崎 秋夏制覇だ!名将・清水監督「厳しい練習をよく頑張ってくれた」

[ 2020年8月3日 05:30 ]

長崎大会決勝   大崎6―1鹿町工 ( 2020年8月2日    ビッグN )

優勝してマウンドで歓喜の輪を作る大崎の選手たち
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 昨秋の県大会を制した離島の星・大崎が夏も頂点に立った。清水央彦監督は「厳しい練習をよく頑張ってくれたと思う」と、時折声を詰まらせ語った。

 今村(現広島)を擁して09年センバツで優した清峰で部長、監督を務め、佐世保実でも指揮官として甲子園に出場した。しばらく高校野球の現場を離れていたが、17年秋に監督就任。当時の部員はわずか5人だった。翌18年に入部してきたのが現3年生で「生徒にも親御さんにも覚悟があった」と振り返る。チームを土台からつくり上げ、昨秋に甲子園出場経験のある創成館を決勝で破り優勝。夏も制した頼もしい選手たちを見つめ「こんなことがあるんだな」とつぶやいた。

 野球部は人口約5000人で過疎化が進む島の希望の星。「地域の方が選手を褒めてくれる。いい環境でやれてる」とサポートに感謝する。地元出身の選手だけで秋夏連覇を達成し、「過疎地のモデルになりたいと思っていた。うちでできるならどこでもできる」と力を込めた。

 もっと大きな夢がある。「全国で勝つことが目標。そこの礎はつくってくれたかな」。新型コロナウイルスの影響で甲子園出場の夢は果たせなかった3年生のため、そして力をくれる島の人たちのために、さらなる高みを目指していく。

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