九州国際大付 打撃戦制し北九州頂点に!井上、試合の流れを決定づける特大弾

[ 2020年8月3日 05:30 ]

福岡大会・北九州地区決勝   九州国際大付10―7真颯館 ( 2020年8月2日    北九州市民 )

勝ち越し2ランを放った井上(左)は好救援の柳川(中央)と笑顔でナインに迎えられる
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 昨夏ベスト4の九州国際大付が、真颯館との打撃戦を制して北九州市内地区の頂点に立った。両校合わせて4アーチが飛び出した乱打戦。パワーを発揮して主役級の活躍を見せたのは4番に座る井上堅心だ。5―6と1点を追う7回に敵失と暴投などで逆転し、なお無死二塁。「相手左投手の真っすぐを狙っていた。強く叩くことを意識した」とフルカウントから直球を捉えて左中間に2ランを運んだ。「市民球場の中段まで飛ばしたことはなかったのでうれしい」。高校通算16本目の特大弾を喜んだ。

 3年ぶり8回目となる夏の甲子園出場を目指した昨夏は、優勝した筑陽学園に準決勝で敗れた。リベンジを狙ったこの夏はコロナ禍で甲子園大会の中止となり、県の代替大会も一時は開催しないと発表された。「去年は準決勝で負けて悔しい思いをした。今年こそ、と思っていたので急に目標がなくなった」と井上も大きな衝撃を受けた。だが「開催を信じて準備しよう。強い九国を見せつけよう」と3年生部員全20人に呼び掛け、1人の退部者も出さない堅い結束で頂点まで駆け上がった。

 宮崎・新富町の新田中時代には宮崎西部ボーイズに所属。2017年ジュニアオールジャパンの日本代表にも選出された。今大会は一塁を守ったが、もともとは捕手。さらに2年秋は外野に入り、練習試合では投手を務めるなど対応力も高い。それでも「捕手で勝負したい。プロに行きたい気持ちは強いが大学、社会人も考えに入れている」。コロナ禍の夏を制した勲章を胸に次のステージを目指す。

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