ヤンキース・マー君 頭部打球直撃乗り越え今季初先発 球数制限で3回途中2失点も「興奮した」

[ 2020年8月3日 02:30 ]

ア・リーグ   ヤンキース5―2レッドソックス ( 2020年8月1日    ニューヨーク )

<ヤンキース・レッドソックス>今季初登板のヤンキース・田中将大(AP)
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 アクシデントを乗り越え、米7年目の一歩を踏み出した。ヤンキースの田中将大投手(31)が1日(日本時間2日)、レッドソックス戦で今季初先発。2回2/3を投げ4安打2失点(自責1)、3奪三振で勝敗は付かなかった。打球直撃による「軽度の脳振とう」を経て球数が50球程度に制限されたマウンドで、約6割が直球と力で押し、不安を感じさせない投球を披露した。(杉浦大介通信員)

 ヤンキースタジアムにももいろクローバーZの登場曲が流れ、さっそうとマウンドに駆けだす。田中にとっての日常が戻ってきた。「またこの場所に来られたという意味で、興奮した」。はやる気持ち。高鳴る鼓動。力強く腕を振った。

 7月4日の練習中に打球を頭部に受けて以来、初の公式戦マウンド。練習でも試していたカーボン製プロテクター入りの帽子を着用して臨んだ。最速は94マイル(約151キロ)。楽天時代の09年以来、11年ぶりというワインドアップ投法にも「もう少しシンプルに考えて投げようとして変えた。気持ちよく投げられる」と手応えを得た。

 躍動感あふれる投球で全51球中、直球は約59%の30球を数えた。2回まで奪った7つの空振りのうち、6球は真っすぐによるもの。無観客とあり「ファンの方がいたらあと2、3マイル(約3・2~4・8キロ)は速かったかもしれない」と米メディアを笑わせた。
 実戦は3月8日のタイガースとのオープン戦以来、約5カ月ぶり。味方相手に2度投げただけで、ほぼぶっつけ本番だった。「(実戦の)感覚はない」という状態ながら「今、自分が持っているものは出せた」と表情は明るかった。

 チームは開幕6勝1敗と好発進。さらなる好材料に、アーロン・ブーン監督は「良い直球が多かった。大きな違いを生む選手」と喜んだ。予期せぬアクシデントにより、7年目で初めて開幕ローテーションにいなかった右腕。「上がり幅は大きいと思っている。一つ一つステップを踏んでいければ」。喜びをかみしめつつ、先を見据えた。

 ≪登場曲はももクロ継続≫田中は新登場曲に、親交の深いももいろクローバーZの「On Your Mark」を選んだ。18年の登場曲「吠えろ」に続き、元FUNKY MONKEY BABYSのファンキー加藤が楽曲制作を担当。今回は田中の発案で加藤が歌にも参加した。14年の米移籍以来、毎年ももクロのオリジナル曲を使用する右腕は「これ以上、幸せなことはない。1試合でも多くヤンキースタジアムで流すことができれば」と語った。

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