中日・梅津 野球人生で初の「10回無失点」 次代エース候補の真価発揮

[ 2020年8月3日 05:30 ]

セ・リーグ   中日0-0ヤクルト ( 2020年8月2日    ナゴヤドーム )

<中・ヤ>9回2死一、二塁、山崎を二直に打ち取り、好捕した阿部を称える梅津(撮影・椎名 航)
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 初体験となる延長10回は志願のマウンドだった。中日・梅津はアマ時代を含め野球人生で最長の10回を投げ抜き、5安打無失点に抑えた。

 「自分で勝ちたいし、負けるなら自分で負けたい。この試合のマウンドを譲りたくない気持ちが強かったので、行かせてもらいました」

 9回を終え、114球。それでも阿波野投手コーチに「投げたいです」と直訴し、10個の0をスコアボードに並べ続けた。ただ、打線の援護に恵まれずスコアレスドローにより、今季3度目の引き分け。「10回を投げきったよりも、悔しい気持ちが強い」と笑みはなかった。

 序盤からストライクを先行させ3回まで完全投球。4回1死一、三塁では村上を内角直球で二ゴロ併殺に打ち取り無失点で切り抜けた。「昨日の勝野を見てピンチでも逃げずにいった」。前日、6回2死三塁で相手主砲を空振り三振に仕留めて勝利投手となった同期右腕を参考に、真っ向勝負した。

 2度の申告敬遠はあったが、制球を乱しての四球は0。プロ最短KOされた7月19日の阪神戦は四球から自滅しただけに「最近、自分自身と闘っていた。試合に勝つためには調子どうこうでなく打者に向かう気持ちが大事」。本来の強気の投球を思い出し、ヤクルト打線に立ち向かった。気迫のこもった投球に、与田監督も「勝たせてあげたかった」と無得点に終わった攻撃を悔やんだ。

 先発投手が延長10回まで投げたのは、チームでは11年吉見以来、9年ぶり。「とても良い経験になった。こういうピッチングを続けたい」。次代のエースを狙うにふさわしい127球だった。 (徳原 麗奈)

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