広島・遠藤「いままで味わったことのない感じ」投壊救うプロ初完投勝利

[ 2020年8月3日 05:30 ]

セ・リーグ   広島9-2巨人 ( 2020年8月2日    東京ドーム )

<巨・広9>力投する遠藤(撮影・森沢裕)
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 広島・遠藤淳志投手(21)が2日の巨人戦でプロ初の完投勝利を挙げた。投手陣が不調の中、無四球2失点で118球を投げ抜いて今季2勝目。球団で高卒3年目以内に巨人戦で完投したのは、1984年高木宣宏以来36年ぶりだ。12年以来、8年ぶりの巨人戦6連敗も阻止する快投だった。 

 救世主は、突然輝く。何しろ当の本人すらも、夢見心地だった。「いままで味わったことのない感じ。スゴく気持ち良かった」。先発ローテーション脱落の危機にいた遠藤が初の完投勝利で投壊を救った。

 3点優勢の2回に大城にソロを献上。3回の中前適時打でプロ初打点を挙げ、気分を良くした。直後のマウンドから3イニング連続の3者凡退と修正。8点優勢の9回には坂本にソロを浴びてもマウンドを譲らず、2失点で118球を投げきった。

 「完投は先発の理想。今日完投できたことが、とてもうれしい」

 課題の制球難から一転、無四球と球を低めに集中させた。前回26日のDeNA戦は5失点して自己最短2回で降板。翌日、K・ジョンソンに寄り添われ、「下半身主導で力を伝えよう」と20分以上も指導された。「高めに浮いていた球が修正できた」。寡黙な助っ人からの助言も変身につながった。

 茨城県出身で、幼少期は巨人ファンだった。18年3月、母校の土浦市立斗利出小の閉校が決定。閉校に備えた清掃中に、遠藤の名前が書かれた七夕の短冊が偶然見つかった。「プロ野球選手になる」と書かれていた。

 願いのかなった短冊は在校時を知らない現教員を驚かせ、実家まで届けられた。「軽い気持ちで夢を書いたと思うんですけどね。まさか本当になれるとは思っていませんでした」。当時何度も観戦に訪れた東京ドームで力投。球団の高卒3年目では36年ぶりの巨人戦完投勝利を果たした。

 負ければ、8年ぶりとなる巨人戦6連敗だった。前日11失点の負の流れを止め、佐々岡監督を「期待してきた選手。日曜日ということで、早めの継投が頭にあったけどね。自信にしてくれたらいい」と喜ばせた。指揮官が2軍担当時代に入団した秘蔵っ子。立派な花が開き始めた。(河合 洋介)

 《マエケンもできなかった高卒3年目以内の巨人戦完投勝利》高卒3年目の遠藤(広)がプロ入り初完投勝利。広島投手で高卒3年目以内に巨人戦完投勝利は84年8月7日の高木宣宏(3年目)以来36年ぶり。高木は左腕で、右腕では78年6月3日、7月6日に3年目の北別府学が2度マークして以来42年ぶり。前田健太(現ツインズ)が巨人戦で初完投勝利を挙げたのは高卒4年目の10年7月1日だった。ちなみに広島投手の巨人戦完投は17年8月12日に薮田が完封して以来3年ぶり。

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