広島、逆転負けで4連敗…投手陣踏ん張れず貯金消えた

[ 2019年9月22日 05:30 ]

セ・リーグ   広島2―4阪神 ( 2019年9月21日    甲子園 )

8回、1死二塁、北條に決勝の2点弾を浴びた菊池保(撮影・成瀬 徹)
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 広島は短期決戦への課題を直視させられる逆転負けだった。2番手の菊池保は7回をわずか8球で3人を片付けると7月20日の巨人戦以来となる回またぎに挑んだ。だが、先頭の梅野に左中間二塁打され1死後、北條の懐を狙った初球シュートが真ん中に入った。左中間席に運ばれる決勝2ランとなり、続投は裏目に終わった。

 「決め球が甘くなってしまった。7回の時点で同点だったので(回またぎは)頭にあったし問題はなかった」

 回またぎについて、佐々岡投手コーチは「球数が少なかったし、右(打者)が続いていた。左のところで(中村)恭平を行かせようと思っていた」と説明した。本来なら8回を担う菊池保に複数回を託したところに、苦しい台所事情が透けて見える。再調整中の一岡、中崎はいまだ実戦復帰していない。打開策は限られるだけに、2試合連続で黒星がついた救援陣に不安は残る。

 6回から計算が狂い始めた。5回まで1安打投球だった先発のジョンソンは6回、先頭への四球から2死三塁を背負い、打者近本の2球目に暴投で1点を献上。さらに近本、福留の連打で一、三塁とされ、マルテの3球目が再び暴投となって同点を許した。直後の7回2死一、三塁の好機で打順が回り、代打を送られたことで降板。2暴投さえなければ続投の可能性もあっただけに「何もありません」と試合後の表情は険しかった。

 7月10日に11連敗して以来の4連敗で、貯金は全て吐き出した。緒方監督は「選手は全力を出してやってくれている。接戦を勝ち切る采配ができていない」と責任を背負った。残り2試合。台風17号の影響で22日の中日戦が雨天順延となれば、代替日の27日に中5日でジョンソンが先発する可能性もある。クライマックスシリーズ進出へ、余裕などない。(河合 洋介)

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