阪神・北條、奇跡へのV弾!コイに5年ぶりの勝ち越し

[ 2019年9月22日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―2広島 ( 2019年9月21日    甲子園 )

8回、1死二塁、左越えに決勝の2点本塁打を放ち、ガッツポーズの北條(撮影・成瀬 徹)
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 阪神は、負ければ4位以下が確定する21日の広島戦に逆転勝ちし、クライマックスシリーズ(CS)進出へわずかな望みをつないだ。途中出場の北條史也内野手(25)が2―2の8回1死二塁から自己最多に並ぶ決勝の5号2ランを放った。負けん気の強さを最高の結果に変え、崖っぷちのチームを救った。広島との最終戦を制し5年ぶりにカード勝ち越しを決めた。

 同じボールにやられるわけにはいかない。「前もシュートでゲッツーに抑えられたので」。代打で6回から途中出場していた北條が同点の8回1死二塁、菊池保の初球を、左中間席に突き刺した。

 「ホームランは狙ってないですけど、外野が前やったんで、芯に当たったら越えていくかなと思ってました」

 菊池保とは今季5度目の対戦で初安打。前回対戦した8月10日は2点を追う7回1死一、三塁でこの日と同じシュートで遊ゴロ併殺に打ち取られていた。最高の結果を出し、打者としてのプライドを守った。

 分岐点の一つとなったのが4月19日の巨人戦。遊撃で2つの適時失策を犯し6回途中で交代させられた。「プロとしてあり得ない」と落ち込んだ夜はストレスで眠れなかった。暗い気持ちのまま球場入りした時、声をかけられたのが矢野監督だった。「ジョー、落ち込んだか?」。真剣な表情だけに「いや、まあ…」と言葉に詰まると笑顔に変わった指揮官から「俺はメッチャ落ち込んだぞ!」と背中を叩かれた。

 「怒られるんかなと。エラーは前の日のことなので、今思えばそんなワケないんですけど…。あれで切り替えられましたね」。逆境でも前を向く姿勢の重要性を再確認し、たとえベンチスタートでも常に声を張り上げチームを鼓舞し続けた。そんな姿勢が、この日の起用につながった。

 矢野監督が明かす。「そういう神様かどうか分からんけど、見てるというかね。使いたいと思わせる理由の中に、普段のあいつの姿勢というのもあると思うのでね」。中盤にして木浪を代えた決断は対左投手という理由だけじゃなかった。

 22日のDeNA戦に敗れ、広島が中日に勝てばCS進出の可能性は消滅する。北條は「負けられないので、トーナメントと思って一戦一戦頑張ります」と宣言した。望みはわずかだが、逆転を信じ「一戦必勝」で最後まで戦い抜く。(巻木 周平)

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