巨人・坂本、主将5年目で涙の初歓喜 原監督絶賛「ぶっちぎりのMVP」

[ 2019年9月22日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―2DeNA ( 2019年9月21日    横浜 )

延長10回無死一塁、四球を選び雄叫びをあげる坂本勇(撮影・島崎忠彦)
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 万感の思いで歓喜の輪に加わった。ハマの夜空にこだまする大歓声。主将5年目でついにつかんだ初優勝。胴上げ後、左翼席のファンへあいさつを済ませ、ベンチに戻った巨人・坂本勇はナインと抱き合いながら涙をこぼした。

 「今まで何度も優勝を経験させてもらったけれど、自分がキャプテンになって優勝した瞬間は格別な思いだった。思っていた以上にうれしかった」

 15年に阿部から引き継いで主将に就任。野球選手として成熟しながらも、優勝からは遠ざかった。屈辱の4年間。「引き継ぐときはそこまで重く感じていなかった。プロ野球人生で一番苦しんだ。どうしたら勝てるだろう…。なかなか答えが見つからなかった」。眠れない日々が続いた。

 悲願達成のため、生活から見つめ直した。キャンプ初日の2月1日。絵馬に「ケガなく1年」「日本一」としたためた。昨年7月に左脇腹肉離れで1カ月間の離脱。遊撃手として1年間戦い抜くことを考え、ビタミンやミネラルをサプリメントで意識的に取った。

 昨年12月で30歳。「疲れを感じるようになってきた。ストレッチやエクササイズは今年が一番やっている」。毎日自宅で30分のストレッチを欠かさない。遠征先での外食も減らし、お酒の量も減った。効果は表れ、全試合に出場し、キャリアハイの39本塁打。打率・313、93打点とチームを引っ張った。

 プレーだけではない。8月12日、マツダスタジアムでの広島戦。初回に4点を先制しながら、リーグ3連覇中だった王者がじわじわと詰め寄る展開。またやられる…。5年連続で負け越す広島のしぶとさの前に沈んでいたナインを見かね、坂本勇は試合中の円陣で「なんだこの雰囲気は!まだ勝ってるよ!」と一喝し、8―7で勝利。この日も試合前に「ここまでみんなの力でやってこられた。今日勝って優勝決めるよ!」と士気を高めた。

 原監督は「ここまでのぶっちぎりのMVP」と絶賛。会見場で隣に座った坂本勇は目を真っ赤にした。指揮官も全幅の信頼を寄せる主将が7年ぶりの日本一へ突き進む。 (青森 正宣)

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