巨人「原チルドレン」でV奪還 中川、桜井ら「93年組」が才能開花

[ 2019年9月22日 09:00 ]

巨人5年ぶりリーグ制覇

救援陣の柱となった巨人・中川(撮影・島崎忠彦)
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 「1993年世代」の開花が、5年ぶりリーグ制覇の一翼を担った。実質的な編成権を持ち、4年ぶりに復帰した巨人・原辰徳監督(61)は丸、炭谷ら積極的な補強を行った一方で、中川、桜井、若林ら93年度生まれの若手を次々と抜てき。「原チルドレン」と補強戦力の融合でV奪還へと導いた。

 V奪回の背景に、若手の台頭があった。その象徴が中川だ。原監督は過去3年で計3ホールドの4年目左腕を開幕からセットアッパーに抜てきした。内角を突く直球と切れ味鋭いスライダー。「ボールそのものに非常に力がある」と課題だった救援陣の柱に据えた。

 開幕から登板16試合連続無失点。抑えで獲得した新外国人クックが不安定な上に、4月23日に右肘違和感で離脱すると、後半戦のデラロサの加入までストッパーで起用した。さらに、8回に相手打線が主軸に回ると前倒しで投入。「相撲や柔道の団体戦でも強い相手に強い選手をぶつけるのは自然なこと」と全幅の信頼を寄せた。

 先発では15年ドラフト1位の桜井だ。昨季1軍登板がなく、過去3年間未勝利の右腕を開幕時は中継ぎで起用。5月の2軍調整中に体をバネのようにはね上げるフォームに改造すると球威が増した。交流戦で先発に抜てきし、4連勝の快進撃。8月23日DeNA戦でプロ最短タイの3回5失点で降板すると「変化球投手になろうとしているのかい」と活を入れて復活させた。

 期待された二塁手の吉川尚は腰痛で4月上旬に離脱したが、山本や若林が台頭した。原監督の根底にあるのは「実力至上主義」。5月6日には不振のビヤヌエバやゲレーロを同時降格させ、純国産打線で臨んだ試合で山本を1番で起用した。両打ちの若林は両打席本塁打を放つなど、交流戦でブレークした。原監督は昨秋から「走塁のスペシャリスト育成」を掲げ、増田大や重信も勝利に貢献した。

 6人ともTシャツなどのグッズが販売された「93年世代」。原監督がユーモアを交え「まだ給料が安い人たち」と期待する平均年俸1438万円の「原チルドレン」が、丸や炭谷ら補強戦力と融合した。(神田 佑)

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