巨人・増田大が大仕事 延長10回V撃「優勝につながる一本…宝物です」

[ 2019年9月22日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―2DeNA ( 2019年9月21日    横浜 )

10回2死一、三塁、勝ち越し適時打を放ちガッツポーズの増田大(撮影・木村 揚輔)
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 元とび職が、5年ぶりのリーグ優勝をたぐり寄せた。一塁塁上の巨人・増田大が両手を叩く。三塁ベンチに向かい何度も拳を突き上げた。

 「本当に打ったのかなというか…。1軍の舞台で優勝につながる一本を打てたのは宝物です」

 延長10回2死一、三塁。途中出場の増田大に打席が回った。ベンチを出る際、原監督から金言を授かる。「真っすぐだけで、打っていけ」。自分を見いだしてくれた恩人に結果で報いたかった。1ボールから152キロの直球に食らいついた。

 近大を2年時に中退し、地元・徳島でとび職に就いた時期があった。「このままでいいのかなという思いがあった」。夢を諦めきれず、独立リーグを経て育成枠で巨人に入団。17年7月に支配下登録されたが、昨年まで1軍出場はなかった。

 今季は代走や守備固めでポジションを確立すると、徐々にスタメンでの試合出場も増えていった。この日の大一番は途中出場だったが、指揮官の期待に応え「独立リーグや、とび職をしたときには思い描けていなかったこと」と胸を張った。

 入団前に結婚し長男も生まれていたが、寮を出た現在も家族を徳島に残し、一人暮らしを続ける。週に一度の楽しみが、優香夫人から届く手料理の数々。「本当にありがたいんです。ロールキャベツ、ハンバーグ、ギョーザとか全部おいしい」。寂しい心を満たし、体調管理にもつなげている。

 「デッドボールでもいいから後ろにつなげたかった」。建築現場から野球の舞台に舞い戻ってきた男の執念。それもまた、巨人の14年以来の頂点には欠かせないピースだった。 (川手 達矢)

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