西武、敗れるもソフトBも敗れてM3に 平井、稲尾超えパ新79戦登板も悔しい敗戦投手

[ 2019年9月22日 05:30 ]

パ・リーグ   西武1―6楽天 ( 2019年9月21日    楽天生命パーク )

西武2番手・平井(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 129キロのスライダーが抜けた。同点の8回1死満塁。フルカウントから西武・平井の勝負球は、ブラッシュの左脇腹へ。死球で失った決勝点。稲尾超えのマウンドを飾ることはできなかった。

 「言うことないです。僕のせいです…」。

 偉大なOBである稲尾が持つパ・リーグのシーズン最多登板記録を58年ぶりに更新。今季79試合の登板は8回だった。7回無失点の先発・今井の後を受けてマウンドへ。だが、先頭の代打・藤田に同点の右越え2号ソロを被弾。さらに2安打などでの1死満塁で、痛恨の死球を与えた。残した走者も得点となり、自己ワーストの5失点。苦い記録更新となった「平井の21球」に辻監督は「1点も5点も一緒。ホームランを打たれたのは分かるけど切り替えないと」と振り返った。

 マジック4で迎えた移動試合。デーゲームでソフトバンクが敗れ、試合開始時点でマジック3となった。打線は6回までわずか1安打。0―0の7回1死一、三塁、木村へのスクイズのサインが決まり1点を先制。指揮官の執念のタクトも、8回に勝利の方程式が崩れた。

 マジックは3と1つ減ったが、最短Vはあす23日に1日ずれた。「こんなもんよ。向こう(ソフトバンク)が負けたから、こっちが勝つというのもないし」。辻監督はつかの間の停滞を気に留めなかった。(春川 英樹)

続きを表示

この記事のフォト

2019年9月22日のニュース