阪神4年目・望月がプロ初勝利 故障乗り越えつかんだ1勝「本当に感謝」

[ 2019年8月23日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神8―0DeNA ( 2019年8月22日    京セラD )

プロ初勝利を飾り、ウイニングボールを手に笑顔でポーズを決める望月(撮影・坂田 高浩)
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 阪神の4年目右腕・望月惇志投手(22)が22日のDeNA戦に先発し、6回無失点でプロ初勝利を手にした。度重なるケガを乗り越えた末に掴んだ若き右腕の初星で、チームは今季5度目の同一カード3連勝。3位・DeNAとのゲーム差を3・5に縮め、クライマックスシリーズ(CS)圏内へ、また一歩前進した。

 野球ができる喜びを剛球に込めた。望月が自身3度目の先発でプロ初勝利。度重なるケガを乗り越え、ついに念願の1勝をつかんだ。

 「マウンドに上がりながらも“ありがたい”という思いを持っていましたし、いろんな人に支えてもらって野球ができている。裏方さんも含め、関わってくれた人に本当に感謝しています」

 難局は真っ向勝負で乗り越えた。先制直後の4回は1死満塁を背負ったが、大和を外角低め153キロで見逃し三振。続く代打・戸柱はフルカウントからこれまた153キロで左飛に退けた。「真っすぐをずっと自信を持って投げてきたので(良かった球は)ストレートだと思います」。自己最長の6回は3者凡退。106球の3安打無失点でねじ伏せた。

 険しい道のりだった。17年秋季キャンプで腰の張りを訴え離脱。その後、想像を絶する苦悩が待っていた。「野球ができる、できないという問題じゃなかった」。体を動かす時はもちろん、立っているだけでも辛かった。エレベーターの中ではしゃがみこんで到着を待った。「24時間ずっと痛い。寝返りも打てない。毎日寝不足でしたね(笑い)」。今だから笑顔で振り返ることができるが、「野球」の2文字が頭から消えるほど苦しかった。

 同12月に『腰部ヘルニア』の手術。入院期間に成長のきっかけを見出した。ベッド横に十数冊の書籍を積み上げ「ほとんどしたことがない」という読書をスタート。自己啓発本など、あらゆるジャンルに触れる過程で「目標を秘めるのではなく表に出す」ことの重要性を知った。選手寮の自室の壁に、さまざまな目標を記した紙を貼り付けた。

 目標を毎日、目にすることでモチベーションを保ち、リハビリと向き合った。評判の高い治療を受けるため、往復4時間の病院に通ったこともある。実戦復帰は翌18年5月。先発投手として迎えた今季は春季キャンプから苦しんだが、大事な夏場に間に合った。

 CS圏内まで3・5ゲーム差。矢野監督からは「先発も苦しいところで、新しく出てきてくれるというのは大きいですね」と喜ばれた。猛虎に再び活力を与えた22歳。「両親にプレゼントしたいと思います」と記念球を握りしめ、とびきりの笑顔を浮かべた。 (巻木 周平)

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