準Vの星稜 母校に凱旋、報告会に500人 奥川「やっと終わったという気持ち」

[ 2019年8月23日 20:26 ]

甲子園準優勝から一夜明け、学校で報告会に出席した星稜主将の山瀬慎之助(右)とエースの奥川恭伸
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 第101回全国高校野球選手権で準優勝した星稜ナインは23日午後5時ごろ、石川県金沢市の母校に戻り、準優勝を報告した。雨の降る中、部活動の生徒や保護者、教職員らが作った花道を、準優勝盾を抱えた主将の山瀬慎之助捕手、エースの奥川恭伸投手らが笑顔で通り抜けた。

 ホールで行われた報告会には約500人が参加。林和成監督は「試合をするごとに生徒たちはたくましくなっていきました。準優勝でしたが、最後まであきらめず戦った生徒たちを誇らしく思います」とあいさつした。続いて山瀬が「アルプススタンドが黄色に染まっているのを見たり、テレビで地元の皆さんが応援してくださっているのを見て、自分たちも感動しました」と感謝。「念願の全国制覇まではいけませんでしたが、自分たちがやってきたことは出し切れたし、笑顔や気迫ではどこにも負けていなかったと思います。これからも支えて下さっている方々に感謝し、次のステージでも頑張っていきます。石川県勢初の優勝は後輩に託したので、頑張ってほしいです」とエールを送った。

 3回戦の智弁和歌山戦では23三振を奪い延長14回を1失点完投するなど、ドラフト1位候補の実力を存分に発揮した奥川は取材に対し「あらためて、こうしてたくさん応援してくれていたんだと実感しました」と感慨深げ。「やっと終わったという気持ち。ここまで来られると思っていなかったので(悔しさよりも)嬉しい気持ちが大きい」と笑顔で振り返った。

 あす24日、小学4年からバッテリーを組む山瀬とともに、東京近郊で始まっているU18日本代表の合宿に合流する。「みんな世界一と言ってやっているので、なじめるように気持ちをしっかり切り替えて乗り込みたい」と意欲。奥川には昨年、U18アジア選手権の代表に2年生で唯一選出された経験がある。「去年目の前で先輩たちがアジア3位で悔しがっていて、自分も何もできなかったという悔しい気持ちがあった。今年は世界一に貢献して、去年の悔しい気持ちを返せるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

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