【市川いずみの届け夏エール】仲間励まし続けた近江・安田侑矢君 3年間の思いひと振りに

[ 2019年8月12日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権大会 第6日2回戦   近江1―6東海大相模 ( 2019年8月11日    甲子園 )

<近江・東海大相模>ベンチから声を出し、選手を鼓舞する近江・安田 (撮影・平嶋理子)
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 長く感じた大観衆の中での1打席。近江(滋賀)の安田侑矢君は3年間の思いをひと振りに込めました。近江ブルーに憧れて捕手として入学。その2日目に同級生の有馬君は試合に出ていて、「先輩やと思っていました」と力の差を目の当たりにしたといいます。それでも毎日、下校時間ギリギリまでバットを振り、新チーム発足時にはレギュラー番号をつかみ取りました。

 昨秋の近畿大会では痛恨の失策。打撃の調子も上がらず、背番号13で最後の夏を迎えました。滋賀大会では出場なし。副主将として盛り上げようと甲子園のベンチのど真ん中で仲間を鼓舞しました。「大丈夫!取り返してくれるから!」。マウンドからベンチに戻る林君を毎回一番に迎えました。「足が震えました」。9回に反撃のチャンスで代打に立って空振り三振。「かまへん!楽しめよ!」。うつむく背中をポンと叩いてくれたのは一緒にチームを引っ張ってきた有馬主将です。「近江に来て良かった」。赤く腫らした目に涙はもうありませんでした。

 ◆市川 いずみ 京都府出身のフリーアナウンサー。山口朝日放送時代に高校野球の実況で「ANNアナウンサー賞最優秀新人賞」を受賞。高校野球検定に合格し、自宅に甲子園の土を飾るほど生粋の高校野球好き。

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