マー君、日米通算171勝 制球面「ほぼ思い通り」 スプリットの握り、セットの構えを修正

[ 2019年8月12日 07:17 ]

ア・リーグ   ヤンキース1―0ブルージェイズ ( 2019年8月11日    トロント )

<ブルージェイズ・ヤンキース>力投するヤンキース先発の田中(AP)
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 田中将大投手(30)が8回0/3を3安打無失点、4三振0四球の好投で8勝目(6敗)を挙げた。これで日米通算171勝(日本99勝、米国72勝)となり、中日・松坂大輔投手(170勝=日本114勝、米国56勝)と巨人・岩隈久志投手(170勝=日本107勝、米国63勝)を抜き、現役日本投手で単独トップの座に立った。

 「変化球もそうですし、いろんなボールでしっかりとストライクを取れたことは良かったと思います。制球面では、ほとんど思い通りに投げられていたとは思うので。そこが良かった要因じゃないかなと思います」

 初回先頭のビシェットのゴロを三塁手ウルシェラが一度ファンブルし、送球が間に合わず内野安打とされた。そこからは圧巻だった。8回先頭のスモークに右前打されるまで、打者21人連続で1安打も許さず。出した走者も、2回1死で二ゴロ失策で許したスモークただ一人だった。

 ロースコアの展開の中で、二塁は一度も踏ませず危なげなかった。91球で8回を投げきり、今季2度目の完封も期待された9回のマウンドへ。先頭のドゥルーリーに左前打され、守護神チャプマンにスイッチされたが、零封リレーで締めた。

 チームは2連敗中だった。17日間で19試合を消化する過密日程の中にあり、あす12日(日本時間13日)はダブルヘッダーが組まれている。少しでも中継ぎ陣の負担を抑えた上で、白星が求められていた。「チーム状況もそうだし、そういうことも踏まえて長いイニングいけたらな、というのは頭の片隅にはありましたけど。実際ゲームに入ればあまりそういうことは考えなくて、いい集中力で相手打者と勝負できたかなと思います」と振り返った。

 3登板前からスプリットの握りを深く修正し、この日はセットポジションの構えも変えた。胸の位置付近で高く構えていたグラブを、腰の位置に落とした。以前にも投げていたスタイルながら、今季は初めて。経験からくる引き出しがあり、「ああして投げていたことも何試合もあったので。新しいことではないので、違和感はないです」。12失点した7月26日のレッドソックス戦など、球種が分かるクセが出ていた可能性も探り、万難を排すべく変化することは恐れていない。

 日本投手現役最多勝に立つ1勝は、チームにも自身にも大きな白星となった。「いい流れにはしたいですね、これを。いい流れには持っていきたいと思っています、この1勝を」と乗り切れていなかったシーズンで、加速させる勝利としたい。

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