宇和島東チーム最小兵の小島 感謝の思い胸に聖地で躍動も敗戦「勝ちたかったです」

[ 2019年8月12日 16:49 ]

第101回全国高校野球選手権大会 2回戦   宇和島東3―7宇部鴻城 ( 2019年8月12日    甲子園 )

<宇和島東・宇部鴻城>9回無死、右前打を放ちガッツポーズする宇和島東・小島(撮影・平嶋 理子)
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 小さな体で、めいっぱい躍動した。夢だった甲子園で。宇和島東の「8番・遊撃」小島はひたむきに守り、走り、そして打った。

 「試合前は緊張したけど、お客さんがたくさん入ってうれしかった」。9回に右前打を放ち、反撃のホームを踏んだ。でも、そこまでだった。3―7の敗戦。「勝ちたかったです」。短い言葉に悔しさが凝縮していた。

 1メートル61、67キロ。チーム最小兵で伝統の「牛鬼打線」の一角を担った小島には、忘れられない光景がある。愛媛・愛南町の柏小6年生のとき、沿岸にある小学校5校から一人ずつ参加し、11年に起きた東日本大震災の被災地を訪問した。「どんな状況なのか見ておきたい」。志願しての参加だった。大きなビルが下の部分だけ鉄骨が残って空洞になっているのに驚き、校庭に仮設住宅が建ち並ぶ学校を見て回った。

 「テレビで見る光景だった。でも、みんな頑張っていて、大変なはずなのに優しくしてくれた」。それ以来、心に深く刻んだことがある。人への感謝の思いだ。「人に支えられていることを忘れずにいます」。応援してくれる人のために小さな体で頑張った。

 県内の大学へ進学希望で、大学でも野球を続ける。「もっと大きくなってチームの勝ちに貢献したい」。小島はそう言って、甲子園を後にした。

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