八戸学院光星・横山 粘投で春夏通算30勝に貢献 親の思い詰まった“キラキラネーム”「気に入ってます」

[ 2019年8月12日 20:48 ]

第101回全国高校野球選手権大会 2回戦   八戸学院光星10―8智弁学園 ( 2019年8月12日    甲子園 )

<智弁学園・八戸学院光星>先発する八戸学院光星・横山 (撮影・亀井 直樹)
Photo By スポニチ

 2年連続10度目出場の八戸学院光星(青森)が智弁学園(奈良)を打撃戦の末、下した。甲子園初登板の背番号10・横山海夏凪(みなぎ)投手(3年)は5回1/3、6失点(自責4)の粘投。同校の甲子園春夏通算30勝に貢献した。

 8―8の9回2死満塁、沢波大和外野手(3年)の決勝打に、横山が三塁ベンチから身を乗り出して喜んだ。「あと3イニングあるから(打線が)何とかしてくれると思ったけど…。本当は自分がキチッと6回を抑えて山田につなげれば良かった」

 6回に連打と3連続四死球で大量リードを吐き出し降板したが、5回まで智弁学園を2安打無失点に抑えたからこそ、エース後藤丈海投手(3年)を温存し、山田怜卓投手(3年)が締める継投を実らせた。「甲子園は投げやすかった。ただ青森と暑さが違う。6回表に(右前打で)走者として走ってから休む時間もなかった」。直球は130キロ台もスライダー、チェンジアップが切れた。6回は下半身の疲労が力みにつながり制球を乱したが「試合はつくれたと思う」と最低限の仕事は果たした。

 名前の「海夏凪=みなぎ」にはアルプスで声援する母・留里子さん(44)の思いが詰まっていた。「生まれてすぐ胃と腸のつながりが閉じちゃって、ミルクを飲んでも噴水のように吐いてしまう。生後1カ月で手術したけど“命みなぎる”意味を込めました」。幽門狭搾(きょうさく)症の手術は無事成功。6月25日生まれだから「夏」と母が好きな「海」の文字を込めた。横山も「世間ではキラキラネームと言われますけど、気に入ってます」と少し照れた。

 左腕が窮地に陥った時は初戦・誉(愛知)戦で先発した後藤が2度伝令役を務めた。右肘の違和感から青森大会は1イニングしか投げられなかった後藤に無理させる訳にはいかなかった。

 打線も18安打10得点して投手陣をもり立てて同校春夏通算30勝となるメモリアル勝利。「歴史をつくる大きな勝利になった。また新しい歴史を刻みたい」と仲井宗基監督が振り返った。投手陣は3回戦・海星(長崎)戦も総力リレーで制するつもりだ。「校歌を聴いても正直悔しかった。次は本調子でイニングをしっかり投げきらないと」と横山。今度こそ聖地で「みなぎる」パワーを出し切る。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「野村克也」特集記事

2019年8月12日のニュース