阪神・大山“一瞬V撃”ヒーローなり損ねても矢野監督称賛「やっぱり4番」

[ 2019年7月21日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4-3ヤクルト ( 2019年7月20日    甲子園 )

8回1死一、三塁、大山は中前適時打を放ち、筒井外野守備走塁コーチとタッチをかわす(撮影・坂田 高浩)
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 「スーパーヒーロー」にはなり損ねたが、阪神・大山の一打も連敗ストップには欠かせなかった。糸原の同点打で追い付いた8回。なおも一、三塁のチャンスで、代わった近藤の初球を狙った。外角高めスライダーをバットの先で弾き返した打球は中前にポトリと落ちた。

 「四球でもなんでも、勝ちにつながることが最優先。進塁打でも、犠牲フライでも、勝ちにつながることができれば良いと思っているので、もっと増やしていきたいです」

 「キン肉マンDay」と銘打たれた一戦で結果的に決勝打にならなくても関係ない。4番として連敗が止まった事実だけに価値を見出した。2回先頭では先発・小川からチーム初安打となる左翼線二塁打を放ち17日の中日戦(4安打)から2試合連続複数安打をマーク。7月は45打数17安打の打率・378、1本塁打、7打点と夏男ぶりを発揮している。

 主砲の好調ぶりに、矢野監督は「この前の中日戦から気分良く打席に入れていると思う」と分析し「ああいう場面で打ってこそ、やっぱり4番というか。中心バッターの責任を果たせる場面だと思う」と目を細めた。

 自身の一打で一時は試合をひっくり返し、同点とされた後は北條、近本が試合を決めた。「これだけ多いって珍しいですよね」と言う同学年の“94年世代”は現在チームに11人在籍。無論、学年別最多だ。大きな期待を背負う世代の中心として日々、戦っている。

 そんな4番は「まだまだな部分が多い。また明日、一から始まるので、しっかり頑張ります」と表情を引き締めた。(巻木 周平)

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2019年7月21日のニュース